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2010/05/20

成長痛

最近小中学生でスポーツをなさっているお子さんの来院が増えています
季節的にもスポーツをするにはちょうどいいころかもしれません
成長期に適度な運動をすることはとてもいいことです
スポーツをしながら大きくなっていった身体はある意味一生の財産になるからです
かなりの高齢になっても少年期の筋肉の名残は残ります
ということは成長期にためた預金残高で残りの人生を食いつなぐという感じもするからです
もちろん黙って衰え(老化現象)を見過ごしていると
あっと言う間に残高がなくなりますので
大人になっても適度な運動は続けるべきです
一生の内で一番身体が大きく成長する時期にいい筋肉をつけておくことは大切なことです
もちろん闇雲に量を増やせばいいってもんじゃありません
しなやかな質感を兼ね備えておくことも重要だと思います

さて私がいつも「運動」というときに
必ずといっていいほど「適度な」という言葉をつけますが
少年少女たちのスポーツにも同じことがいえます
成長期であるということは裏を返せば「未熟」であることに他なりません
日々大きくなる身体は将来の楽しみがあると同時に
現在の不安定さも確実に存在します
中でもウチに来られる子供たちの痛みの原因となるのは成長痛が多くを占めます
「成長痛」と気安く言ってもいろいろあるそうで
難しいことは省かせていただきますが
成長痛とは骨が大きくなるスピードに対して筋肉が大きくなるスピードが遅く、最初から引っ張られた状態になっています
逆に筋肉の大きくなる方が先だと骨格との関係において緩みすぎる(たるむ)ことになり、これでは筋肉の伸縮機能が損なわれ使い物にならなくなって危険です
筋肉の緊張が重要なことからも骨が先に大きくなる方がまだしも望ましいのかもしれません
成長痛というのは過緊張状態の筋肉の付着部に痛みが発生します
じっとしてても痛いのですが、そこに運動をすると痛みはなおさらのこと
ある程度疲労を取ることで痛みも緩和しますが
こういうときは休むのが一番
「今の時期は休めないんです」
子供さんや親御さんの切実な願いもわからんではありませんが
みすみす大けがをするための練習や試合はスポーツの目的を逸脱します
将来をなげうってまで試合に臨む決意があるならお止めはしませんが、今後スポーツをあきらめることとその後の日常生活に支障をきたすことを納得したうえでやっていただきたいと説明することもあります
私としては大人になってからでもそのスポーツを楽しんでいただきたいとは思うのですが・・・

また成長痛が出ていなくても、筋肉が異常に引っ張った状態は骨格系のバランスを著しく損ないます
言わば体中がアンバランスな状態となり当該場所とは違うところで痛みが発生することもあります
私が見た例でいえば、腰痛が圧倒的に多いのですが
下半身全体の緊張でフォームを崩し肘から手首にかけて長期間にわたる痛みがあった選手もいました
下半身の過緊張は知らず知らずにフォームを狂わせ競技パフォーマンスをも低下させてしまうことは覚えておいていただきたいのです
いいプレーをするために練習するのであれば
いいプレーをするために休むという考え方もあっていいと思います

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コメント

おはようございます。
昨日は、前日、お友達の家で焼肉、
呼ばれて、飲み過ぎて、1日中ばたん(笑

成長痛って言葉、初めて聞きました。
よく、子供の身長が伸びる時、骨が
痛いのだとか・・・、それが本当か、
どうかは。?ですが。

投稿: うさうさ | 2010/05/20 10:01

いいですなぁ たまに焼き肉も
暑いからビールも進んだんじゃないですか?

私も小学生のころにかかと、中学生のころに膝と
典型的なパターンをたどりました
ホントに痛いんです

投稿: ひろ | 2010/05/20 10:15

私は成長痛の経験はないので、昔、成長痛の事を聞いた時は驚きました。
骨が痛いほど成長するのかと・・・。
私は小さいからゆっくり骨も成長し、痛みはなかったんだなと思いました。

強い学校で部活をしてる子は、休みたくても休めないんでしょうね。
難しい問題ですね・・・。

投稿: persian | 2010/05/21 00:16

成長の度合いは個人差があるのでこういう経験をすることなく大人になる方も多いでしょう

小中学生に限らずアマチュアのスポーツではケガなく楽しむことを優先していただきたいのですが、現実は戦時中の軍隊さながらのところもあるみたいですからね

投稿: ひろ | 2010/05/21 07:37

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