整体って?
普段は腰痛館といってますが
正式には「オステオパシー整体院 腰痛館」といいます
名付けるとき特に強いこだわりがあったわけでもなく
できるだけわかりやすく覚えやすい名前にしようと思ってつけた名称なんです
何年も前から通ってくださってる方からお電話をいただきました
「お宅では整体と名前についていますが、あれが整体なんですか?」
正直、何を聞きたいのか?
意図がわかりにくいご質問だったのですが
何でもお友達も整体に通ってらっしゃて
そこで受けられた整体とは全然違うやり方だったもんで
整体っていったいどんなのが整体なんだろうか
わからなくなって電話をされたようです
突然返答に困る質問をされた私も少し狼狽気味に答えたのですが
整体と一口にいってもいろんな流儀・流派があってそれぞれにやり方が違うと説明しました
整体の定義とは・・・
そんなたいそうなことを考えることもなく「整体院」を名乗るわけですが
整骨院や鍼灸院のように国家資格を前提とした法律上で定義づけられた名称ではなく、民間療法の中の手技療法という位置づけで用いられる名称で、その手技の方法も明確な基準があるわけでもないのでカテゴライズが困難な職業だともいえます
古くは野口晴哉先生が「整体」という言葉を初めて用いられたということで、野口整体こそが本物の整体だという主張もありますが、一般人が整体という言葉を聞いて野口整体を思い浮かべることは極めてまれだと思います
むしろ世間では整体と聞けばバキバキ音を鳴らして骨の歪みを取る手技療法という認識の方が普通かもしれません
誤解のないように申し上げておきますが、私自身は野口整体を軽んじるわけでもありませんし、野口晴哉先生の業績を否定するものでもありません
ただ世間で整体という言葉に対して持つイメージがそんな程度の認識だろうということなんです
私もオステオパシーという手技療法が世間一般で広く認知されているならば整体という文言は使わなかったでしょうが、悲しいかなオステオパシーは業界では有名であっても一般の方の中での認知度は決して高いものではありません
だからここで何をやっているかをご理解いただきやすくするために整体という言葉を使いました
だからどんなことをやるのかを問い合わされたときにオステオパシーをご説明するため日本における通念上「整体」という言葉を使った方がそのカテゴリーもご理解いただきやすいと考えたのです
オステオパシー自体は発祥の地アメリカでは医師による治療法のひとつであるため、日本でいう整体というジャンルに属するものではありません
「所変われば品変わる」といいますが
日本ではアメリカと異なる部分が多いので苦肉の策として「オステオパシー整体院 腰痛館」という表記に至ったわけなのです
元々オステオパシーというのも具体的な説明が難しく
そこにある技法も様々です
そこへさらに「整体」という定義付けの難しい言葉を使うもんだから余計にわかりにくくなっているのかもしれません
百聞は一見に如かず
実際に受けてみればある程度ご理解いただけるはずです
いいか悪いかもわかっていただけるでしょう(笑)
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コメント
整骨院、と言えば最近では保険で安上がりのマッサージ屋さんと思われています。健康保険の意味をはき違えているうえに本家のあん摩マッサージ指圧師さんにもものすごく失礼な話だと思うんですけどね。
投稿: 非常勤k | 2010/03/09 12:42
実際にそれぞれ受けた施術がその人にとっての整骨院であったり整体であったりするんだと思います
しかも行かれる方の目的が治療目的であったり慰安目的であったりバラバラなので余計にはっきりしないのでしょう
やり手側が定義づけをしたとしても建前上のそれも多く
実態と異なることがごく普通にあることもさらに拍車をかけているのでしょう
投稿: ひろ | 2010/03/09 13:08
こんにちわ!
今日は、難しいお話ですね。
あまり、私にも分かりません。
整体と聞くと、整骨院か接骨院しか、
行った事ないもので・・・。
オステオパシーと言うと、もしかして
カイロプラクティックと同じ?
(´ヘ`;) う~ん・・・
投稿: うさうさ | 2010/03/09 15:52
そうでしょうね(笑
一般の方はオステオパシーとカイロとの区別がつかなくて当たり前だと思います
整体院と整骨院の区別ができなくても驚きはしません
投稿: ひろ | 2010/03/09 17:21
昔は整体は、バキバキ音を鳴らして・・・というイメージを持っていましたが、今では整体にも行った事あるのでそういうイメージは持っていません。
最近の私の中での整体と整骨院の違いは、国家資格があるのとないの、健康保険が使えるのとそうでないのというくらいです。
オステオパシーにはイメージはないですね。
こちらで初めて知りましたから。
やはり、一般に知られてないので、皆さん、名前にそれをつけないのかもしれませんね。
投稿: persian | 2010/03/09 23:54
私自身も「整体」といえば日本古来の武道整体のイメージが強いような印象を持っています
国家資格や保険適用も制度上の問題で(けっこうそれが大きい問題だったりするのですが)技法の違いを表したものではありません
オステオパシーは1874年にアメリカミズーリ州のカークスビル在住の医師アンドリュー・テーラー・スティルによって創始され・・・
って長くなるのでやめておきます(笑
投稿: ひろ | 2010/03/10 08:03
ひろさん
おはようございます!
>野口整体こそが本物の整体だという主張もありますが、一般人が整体という言葉を聞いて野口整体を思い浮かべることは極めてまれだと思います
>むしろ世間では整体と聞けばバキバキ音を鳴らして骨の歪みを取る手技療法という認識の方が普通かもしれません
確かに、手技・治療等に、ある程度興味のある方は、野口整体は知っているかもしれませんが、一般の方は、ひろさんが仰っているのが、普通のように私も感じます。
野口整体の個人指導(整体協会では、治療という言葉は使わないですが)は、社団法人整体協会の会員でないと受けれないので、一般の整体を受けるというイメージとは、遠いと感じます。
私自身、野口整体を学んでいますが、来る方のなかには、揉むことを期待したりして来る方もみられ、こちらの主旨を理解していただくのに苦労することもあります。
投稿: だるま | 2010/03/12 10:00
私自身オステオパシーを含め名称に強いこだわりはありません
むしろクライアントや自分自身が納得いく仕事ができることの方を大切にしたいと思っています
我々が「整体」という語句を使うことを快く思わない方もおられるとは思いますが、手技療法と同義で使っているということでご理解いただきたいですね
しかし一般的にはオステオパシーも知名度が高くないので
「オクトパシー」とか「オクトーバー」とか呼ばれたりすることもあります(笑
投稿: ひろ | 2010/03/12 10:14