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2009/11/30

物理療法

我々整体師が使うのは手技療法
手技療法の反対語といえば何になるか?
きちんとした日本語の上にそんなものがあるかどうかはわかりませんが
実際上では「物理療法」がそれに該当するのかもしれません
物理療法と聞いてもピンとこないかもしれませんが
整骨院や病院などで使われる電気治療器なんかのことで
機械でやる治療全般を物理療法といいます
正直言ってあまりいいイメージはなく
どちらかというと私自身軽く見ているところはありました
「あんなもんやってもたいした効果はない」
そんなふうに思っているのは私だけじゃないでしょうね
それではなぜ生まれてきて今日まで存在するのかについてはあまり考えたこともなかったのです


Sq116
スポーツメディスン116号

今月のテーマは「もっと使える物理療法」
物理療法とひとくちにいってもずいぶん種類があって
目的も違えば効果も違うようです
鎮痛効果を目的とするものもあれば治癒促進を目的とするものもあるようです
果てはかつて一世を風靡したEMSのように筋力トレーニングを目的としたものもあるようです
余談ではありますが数年前に通販で大流行したEMSも安易にダイエットを目的に掲げ
ちゃんとした使い方も効果も説明することなく
売れたらそれでいいというあからさまな商業主義の犠牲となった
気の毒な物理療法の器具といえるでしょう

今回の特集を読んでいると事細かに各種物理療法の個別の効果が説明されていますが
物理療法が軽く見られるのも、そういった効果を知らず
「とりあえず」で使うことにより目的も明確にならないところに原因があるのかもしれません
そういう点ではどんなすぐれた手技療法であっても
使い手の目的やそのメカニズムに対する理解がなければたいした効果がでないのと同じことだと思います
それと物理療法といえども自然治癒が大前提になるようで
その目的は治癒に対する最短距離であることについても
手技療法と同様に考えた方がよさそうです

要するにどんなに素晴らしいスイングをしても
ボールに当たらなければただの空振りとなるということですな(笑)

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コメント

かつて保険診療をしてたころは勿論よく使っていました。マイクロカレント(微弱電流治療)なんか効くときはものすごく効きます。ただ、効果にむらがあるように感じたのは的を得た使い方をしていた時とそうでないときがあったからなんでしょうね。ちなみに保険点数では「電療」という項目があって一部位30円。(30点ではない)ホットパックで温める「罨法(あんぽう)」が80円でした。

投稿: 非常勤k | 2009/11/30 10:00

この特集記事を読んでいると本気で物理療法を極めたら面白いだろうなと思いました
ウチににも可視光線治療器があって一時期こりましたけど
私の手技療法のほうが効果が高い?ので
今ではもっぱら私の二日酔い治療器と成り果てています

しかし点数の単価って安いんですね

投稿: ひろ | 2009/11/30 10:30

こんにちわ!
今日は、難しいお話ですね。
整骨院、何度かお世話になってます。
接骨院との違いって何?とふと思いました。
両方かかった事があるのですが、よく違いが
分かりませんでした。(ノω`*)

投稿: うさうさ | 2009/11/30 16:25

「整骨院」と「接骨院」は同じです
昔は「ほねつぎ屋」とも呼ばれていましたね
柔道整復師という国家資格が必要です

投稿: ひろ | 2009/11/30 16:41

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