ヴィヨンの妻
15歳のときに「人間失格」を読んで以来太宰治の世界に惹かれ全作を読みました
けだるく、弱々しく、狡猾で、皮肉めいて
自己批判をするも、それでもなおかつだらしなく
そんな独特の世界にリアリティーを感じた十代でした
太宰治の生誕100周年ということで製作されたのが「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」という映画
小説ではもちろん読んだのですが
数ある短編小説のなかのひとつとあってさすがに記憶に残っていません
太宰の世界を映像で見られる機会も少ないだろうということで久々に映画を観に出かけました
松 たか子、浅野忠信、広末涼子、妻夫木 聡とくればテレビドラマの印象も強く
制作がフジテレビとなればやや期待薄という感も無きにしも非ずで
見る前からマイナス評価で出かけるのもつらいものがあるんですが
久々に太宰に触れ合えるようなかすかな期待は残ります
内容を明かすのはルール違反ではありますが
そこは有名な短編小説ですのでご勘弁いただき、少し時間がおありの方はこちらのサイトをご覧ください
やっぱりテレビドラマの雰囲気が感じられドロドロした印象はなく
どちらかというと爽やかできれいな印象
取り繕った表面づらの裏に見え隠れする狡さや汚さが行間から読んで取れるのが太宰治の作品の魅力ならば少々ストレートな表現方法では物足りないかな?
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コメント
こんにちわ!
太宰治を全巻読まれているとは凄いな。
私は、本を読む事とは、程遠い世界(笑
ヴィヨンの妻、爽やかできれいな印象とは
これは、楽しみですね。
投稿: うさうさ | 2009/10/14 12:00
今は小説を読むことなんてまったくといっていいほどありませんが10代のころは一日一冊を目標に読書してたころもありました
そのときに一番はまったのが太宰治でした
私はむしろきれいでない映画を期待してたんですけどね(笑
投稿: ひろ | 2009/10/14 12:08
全巻読まれたとは凄いです。
太宰治は、若くして亡くなっているので、随分昔の人のようなイメージですが、松本清張と産まれた年同じなんだそうですね。
松本清張さんは、ちょっと前まで生きてたような印象です。
私も、太宰治が一番好きと言っていました。
何もわかっていなかったんだと思うのですけどね。
読書とは言っても、ただ字を目で追ってただけだった気がします。
内容はあまり覚えてないんですよ。
また読み返してみたいなと思っている今日この頃です。
「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」映画観てみたい気がします。
投稿: persian | 2009/10/14 19:23
今晩は(*^^*)
太宰治さん、私のブログ愛読者さんに
好きな方がいらっしゃった気がします♪
読書の秋、私も読んでみようかしら
投稿: chipa | 2009/10/14 19:27
persianさん
ちょうど文学少年を気取ってころでした
アイロニックで拗ねたような表現がどことなく格好よく思えたんですよね
松本清張さんは砂の器とかを映画で見たことはあるんですが原作を読んだことはありまあせん
もっと年をとって時間があったらもう一度読み直してみたいです
きっと違う価値観から見直すこともできそうです
chipaさん
太宰治はマニアックなファンがおられますからね
私が一番好きなのは「お伽草子」です
読みやすい内容ですがけっこう背筋が寒くなりますよ
投稿: ひろ | 2009/10/14 20:20
実にマニアックです( ̄ー ̄)ニヤリ
これ、一人で観に行きたいなぁとひそかに思っています。
天然はドッカ〜〜ン、バッサ〜〜ンのアメリカアクションの底のない映画が好きなので趣味が合いません。
でも、マイケルの映画だけは合致、前売り買いました。
やっぱり文学は明治から昭和初期ですよ、うん。
私はもっぱら芥川で〜〜す!
投稿: コングBA | 2009/10/15 20:04
ひとそれぞれ太宰治に対する思い入れみたいなものがあります
私の思い入れが皆さんに当てはまるわけもなく
当然映画に対する感想も変わってくるはずです
ご覧になったらぜひ感想を聞かせてください
「マイケルの映画」マイケル・J・フォックスですか?(爆
投稿: ひろ | 2009/10/16 08:07
ひろさん、ご無沙汰しています。
ずっと遊びに来なくって、ごめんなさいね。
ヴィヨンの妻の映画、面白そうですね。
私も、太宰はけっこう好きでした。
というか、国文科を専攻してたのですが、学生時代はけっこう勉強したのですよ(笑)
と言いつつ、余り本、読んでないですね~
太宰は、ちょっと前に人間失格を読みました。暗いですね(私が 笑)。
投稿: coply | 2009/10/23 22:15
まあ~~食べすぎでお腹壊してたのかと思いました(笑
日本文学はほとんど読んだことがなかったんですが太宰だけは例外でした
能天気すぎる私には程よい暗さです
投稿: ひろ | 2009/10/24 07:57