« 侵入 | トップページ | 久々に »

2009/09/30

プロトコル(手順)

調味料の「さしすせそ」って聞いたことありますか?
砂糖(さとう)、塩(しお)、酢(す)、醤油(歴史的仮名遣の「せうゆ」に由来)、味噌(みそ)
現代では「そ」はソースであったりソーダ(グルタミン酸ソーダ)というようにもいわれてるそうです(Wikipedia参考)
「さしすせそ」の順番通りに調味料を使わないと味がつきにくかったり、風味が損なわれたりするんですね

うどんの麺を作るときでも小麦粉、塩、水で作られます
中にはでんぷんを入れられる場合もありますが
基本この三種類の材料で作られます
簡単にいうと小麦に塩水をいれてこねるわけですが
混ぜてしまえば何でも同じなんてことで小麦粉に水を入れてかき回し、最後に塩を振って・・・
そんなレシピの麺なんて想像したくもありません(笑

まあ、物事には理にかなった手順というのがあるわけなんですが
我々の仕事とて手順はあります
ところがグローバル・スタンダードみたいな普遍的なものはなく、それぞれがそれぞれの知識や経験を元に編み出す手順がセラピストの数だけあるというのが実情だと思います
もちろんそこにあるのは玉石混交
理にかなった実効性の高い手順もあれば、ひとから教わってそれを検証することもなく思考停止状態で行われる手順もあるでしょう

我々もテクニックのほうに目が行きがちですが意外と同じテクニックを使っても手順ひとつ変わるだけで結果においても差が出るのだと思います
たとえば痛いと感じる箇所と悪い箇所が必ずしも一致しないことも多いのですが、そんなとき先に痛みをとろうとしてもなかなか軽減しません
先に時間をかけて(隠れた)原因であろう箇所に対して時間をかけてアプローチして最後に痛みのある箇所に技をかけたほうが効果的だと思います
水戸黄門が番組の冒頭で印籠を出し悪代官に叱りつけたらどうなるでしょう?
たぶん巧く言い逃れしてうやむやにされるのがオチじゃないでしょうか・・・
やっぱり印籠は番組終了5分前に出してこそ有効だと思うんですよ(そんな問題か?)

もちろん手順はのひとつひとつに理由があるべきです
次の布石になる一手というのも必要なときがあります
適当にいくつかの技をかけたらなんとなく上手くいった
そんな当てずっぽうの仕事では精度はあがりません

土台を作る技法、柱を立てる技
ひとつずつに明確な理由がありそれをきちんと組み立てることができたら・・・

今よりちょっとはマシな仕事ができるんじゃないか
そんなふうに考えて悩んでいます(笑

|

« 侵入 | トップページ | 久々に »

コメント

何にでも理にかなった手順というものはあるものですね。
料理のさしすせそも昔から言われているんで、それを、守っていますが、昨日TVを見てると、それがめちゃくちゃだったのでとても気になりました。
それとは違いますが、昔から和食の並べ方、ご飯が左で汁物が右。
これも逆のを見ると、とても気になります。

ミシンも4本糸ロックなど、それぞれの糸を通す順番があり、それがちょっとでも狂うと縫えませんね。
生徒さんのトラブル、それが多いです。
説明して正しくやってあげると、ちょっとした事で違うんだと関心する人もいれば、「どうして?これとこれは絡まってないんだから関係ないでしょう?」という人もいます。

昨日また、ぎっくり腰になり、痛いのを我慢して整骨院に行って来ました。
最初は、痛いし、行かないでじっとしていようと思ったのですが、行って来て良かったです。
アイシング、超音波の治療をしてもらい、痛み止めの塗り薬を塗ってもらい、湿布をしてもらいました。
湿布は5時間くらいで換える事、今日仕事に行くなら、アイスノンで定期的に冷やす事などなど詳しく説明、指示されました。
お陰で、今日は休む(教室でアイシングできないし)決心ができ、ゆっくりしてます。
朝起きる時も、以前の時と痛みが全然違いました。
家でのマイナスイオンの治療器が良かったのか、早めに整骨院に行ったのが良かったのかわかりませんが、良かったです。

投稿: persian | 2009/09/30 11:08

結果が上手くいっている間は手順を気にする必要はありません
でもいい結果が出ないときに理由を探してみると手順に問題があったりすることがあります
次に上手くやるためによりいい方法を考え続けるならば一定の法則性が見つかりそれが手順という形になるんじゃないでしょうか?

腰痛が楽になってよかったですね
痛みがなくなれば難しいことは考えなくてもいいです(笑

投稿: ひろ | 2009/09/30 11:18

いろいろ。試行錯誤され、勉強されているのですね。

たとえの水戸黄門の話はよくわかりますね。(笑)

早く印籠みせれば済むのにといつもはがゆく思っております(笑)

ゴマペーストに先に酢をいれて砂糖を入れると、分離してしま

います。お砂糖を入れてから、酢を少しづついれないといけま

せん。おいしいごま和えの元ができますよ(笑)

投稿: みさりん♪ | 2009/09/30 21:47

こんばんわ!
ほんと、理にかなった手順って、やっぱり、
それが、一番ベストなのでしょうね。
ひろさんが、お仕事される時も、きっと、
それが大事なのでしょう。
料理も、手順があり、そして、リズムも、
大切ですね。

投稿: うさうさ | 2009/09/30 22:34

みさりん♪

そりゃ。。毎回悪代官と越後屋の立場になって番組を拝見しておりますので・・・(笑
彼らにも生活があり家族もいるわけですから必死になりますわな

胡麻和えを作る機会があればぜひ参考にさせていただきます
 
 
うさうささん

理にかなった手順でやれば順調に運ぶケースも多いです
そうなれば自ずとリズムもとれてくるでしょうね

投稿: ひろ | 2009/10/01 08:04

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: プロトコル(手順):

« 侵入 | トップページ | 久々に »