プロトコル(手順)
調味料の「さしすせそ」って聞いたことありますか?
砂糖(さとう)、塩(しお)、酢(す)、醤油(歴史的仮名遣の「せうゆ」に由来)、味噌(みそ)
現代では「そ」はソースであったりソーダ(グルタミン酸ソーダ)というようにもいわれてるそうです(Wikipedia参考)
「さしすせそ」の順番通りに調味料を使わないと味がつきにくかったり、風味が損なわれたりするんですね
うどんの麺を作るときでも小麦粉、塩、水で作られます
中にはでんぷんを入れられる場合もありますが
基本この三種類の材料で作られます
簡単にいうと小麦に塩水をいれてこねるわけですが
混ぜてしまえば何でも同じなんてことで小麦粉に水を入れてかき回し、最後に塩を振って・・・
そんなレシピの麺なんて想像したくもありません(笑
まあ、物事には理にかなった手順というのがあるわけなんですが
我々の仕事とて手順はあります
ところがグローバル・スタンダードみたいな普遍的なものはなく、それぞれがそれぞれの知識や経験を元に編み出す手順がセラピストの数だけあるというのが実情だと思います
もちろんそこにあるのは玉石混交
理にかなった実効性の高い手順もあれば、ひとから教わってそれを検証することもなく思考停止状態で行われる手順もあるでしょう
我々もテクニックのほうに目が行きがちですが意外と同じテクニックを使っても手順ひとつ変わるだけで結果においても差が出るのだと思います
たとえば痛いと感じる箇所と悪い箇所が必ずしも一致しないことも多いのですが、そんなとき先に痛みをとろうとしてもなかなか軽減しません
先に時間をかけて(隠れた)原因であろう箇所に対して時間をかけてアプローチして最後に痛みのある箇所に技をかけたほうが効果的だと思います
水戸黄門が番組の冒頭で印籠を出し悪代官に叱りつけたらどうなるでしょう?
たぶん巧く言い逃れしてうやむやにされるのがオチじゃないでしょうか・・・
やっぱり印籠は番組終了5分前に出してこそ有効だと思うんですよ(そんな問題か?)
もちろん手順はのひとつひとつに理由があるべきです
次の布石になる一手というのも必要なときがあります
適当にいくつかの技をかけたらなんとなく上手くいった
そんな当てずっぽうの仕事では精度はあがりません
土台を作る技法、柱を立てる技
ひとつずつに明確な理由がありそれをきちんと組み立てることができたら・・・
今よりちょっとはマシな仕事ができるんじゃないか
そんなふうに考えて悩んでいます(笑
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