« 冷夏 | トップページ | ストレスと腰痛 »

2009/08/03

患者よ、がんと闘うな

Photo
患者よ、がんと闘うな 近藤 誠

たまたまブックオフで物色してたらこの本が目に留まりました
以前話題になったという記憶があったので何気なしに買ったのですが
読みはじめて「やばくない?コレ」って感じが漂いました
何せがん治療に対する否定的な見解が大半を占めているんですから・・・
内容よりも筆者の近藤先生が袋叩きになってるんじゃないかといらん心配すらしてしまいました(笑
こういう(どういう?)ギョーカイで体制批判をするとエライ目にあうんじゃないですかねぇ?
内容が全面的に信用できるかどうかは正直疑問です
いや、すべてのケースに当てはまるかどうかわからないといった方がいいかもしれません
何しろ外科手術には否定的な見解のようですが、近藤先生自身は放射線治療の専門家でいらっしゃるわけですから少々我田引水の印象も無きにしも非ずといったところでしょうか?
他所の療法については批判して、自分とこの療法のよいところを掲げるのは民間療法ではよくお目にかかる光景ですからねぇ

この本で参考にすべきは従来のがん治療に対してメリットとデメリットを比較考慮してどういう処置を選択するのかを冷静に判断しなければならないということでしょうか?
そのための制度としてのセカンドオピニオンですからね

1996年に出された本ですから今から13年もたっています
当然がん治療自体も進歩しているでしょうし、それに伴い考え方も変化しているでしょう
少なくともそう願いたいものです
そういう点では現段階でどのような変化があるかも知りたいですね
もちろん近藤先生側の意見も反対意見も両方とも公平に伺いたいと思います

将来自分がガンになったら・・・
今まであまり考えたことがないスチエーションに自分を置いてみて読んでみました
そのときは現実にどうするのかな?
自分の中でそういう問題提起ができた点では大きな意義がありました
いろいろな意味で興味深い本でした

|

« 冷夏 | トップページ | ストレスと腰痛 »

コメント

こんにちわ!
今日は、お祝いメッセージ有難うございました。
「患者よ、がんと闘うな」とは、どきっとする
タイトルですね。
がん治療に対する否定的な見解が多いですか。
回りに結構、がんになられた方、多いので、
自分が・・・と思うと、何だか神妙になります。

投稿: うさうさ | 2009/08/03 16:01

>こういう(どういう?)ギョーカイで体制批判をするとエライ目にあうんじゃないですかねぇ?

どうゆう業界でも、批判をすると大変な目にあいそうですね。
批判をすると批判が返ってきますね。
だからと言って、批判がいけないとは思いません。
ときには、自分の考える思うところを述べることが必要なことはあります。
でも、それには正しい検証が必要ですね。
検証なしに批判すると、それはエラいことになるでしょうから。。。
批判、難しい問題ですね。

投稿: coply | 2009/08/03 16:57

つい最近、身近な人を癌で亡くしたばかりなのでこの本のタイトルは重く感じました。
今の私なら、末期なら、戦わずに共存を考えるかもしれないけど、初期ならやっぱり戦いたいと思う。
けど、本当に自分が今「癌」だったら、どんなに末期でも戦おうとするかもしれない。
一日中、目を腫らして泣いているかもしれない。
その時を経験しないと、やっぱりどうするかわからない。
やっぱり怖いです。

投稿: うどん好きのあゆ | 2009/08/03 23:02

うさうささん

ウチは木曜日が記念日です

だんだん年をとると周りにガンになった人が増えてきました
少しずつ他人事とは思えないようになっています
 
 
coplyさん

人の批判をするときは私のように声を大にして影で言わないと痛い目にあいます(笑
ただ我田引水の批判は人々の支持は受けられないので客観的な立場からが望ましいです

うどん好きのあゆさん

いざというとき何も知らないでオロオロするのもイヤですし
偏った情報に惑わされるのもイヤです
せめて確かな判断材料だけでもほしいですね

投稿: ひろ | 2009/08/04 07:49

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 患者よ、がんと闘うな:

« 冷夏 | トップページ | ストレスと腰痛 »