SPEAK UP
ピアノ、トランペット、サクスホーン、ギター
ジャズの主役となる楽器は数多くあります
しかし素晴らしい演奏には必ずといっていいほど
いいベースの存在は欠かせません
音楽に奥行きを持たせたりきちっとしたリズム進行にはベースは不可欠です
ライブで聴くとベースのあるときとないときでは聴き手に対する伝わり方が全然違います
それだけにいいべーシストがいるとバンド全体が締まります
いわば扇の要としての役割を果たすこともあります
逆にベースが弱いと他の楽器がバラバラに聞こえ
聞くに堪えない状態だったこともありました
大阪出身の有名なベーシスト井上陽介
このアルバムで共演するサム・ニューサム(ソプラノサックス) エイブラハム・バートン(アルトサックス)ジョー・フラム(テナーサックス)らのパワフルなサックスの演奏も見事ですが
それらをしっかり支えるベースの存在感も抜群です
一曲目の「蜜の味」は甘くはありませんよ
大人の渋い味わいにとろけそうになります
「リック・ユア・チョップス」ソロパーツで淡々と進行する緊張感は聴き応え抜群
「竹田の子守唄」はどこかで聞いたことのある曲だと思って題名を見て思わず膝を打ちました
見事なジャズに仕上がってたのでしばらく気づきませんでした
力強く安定感のあるジャズはさすが本格派といったところでしょうか
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