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2009/04/21

頭数

一頭、二頭、三頭・・・
眠れぬ夜に羊の数を数えているわけではありません
筋肉のお話です
筋肉の中には複数の頭があるものが存在します

Photo
(「ゴジラVSキングギドラ」東宝映画)

こんな怖いイメージではありません(笑
筋肉はたいていどこかの骨から別の骨に付着するのですが
その付着部分を「起始」「停止」という言葉で表します
「起始」は「筋頭」を表し「停止」は「筋尾」
さらにその筋肉の作用において比較的動きの少ない方を「起始」、多い方を「停止」とします
これ以上細かい定義づけを調べるのが邪魔くさいので話を先に進めます
筋肉の頭とも言える起始部がいくつかに別れている筋肉があるわけです

まずは二頭筋
腕にあるのが上腕二頭筋

Photo_5

この筋肉は起始部が肩甲骨関節上結節(長頭)と肩甲骨の烏口突起(短頭)にそれぞれ付着します

上腕三頭筋は腕の後ろ側、二頭筋の反対にあります

Photo_6

長頭は肩甲骨関節窩結節、外側頭は上腕骨後面、内側頭は上腕骨内側後面にそれぞれ付着します


太ももの前にあるのは大腿四頭筋

Photo_7

大腿四頭筋は大腿直筋、外側広筋、内側広筋、中間広筋の総称です


大腿四頭筋の裏側にあるのは大腿二頭筋

Photo_8

だんだん細かい説明が邪魔くさくなってきました(笑

運動生理学の説明をここでするつもりはありませんので割愛しますが
それぞれの筋肉が起始部が分かれているのにはちゃんと理由があって
同じような動作の中でも細かい動きができるように役割分担ができているということです

例えば一番最初の上腕二頭筋なんかは
肘を後ろに引いて身体より後ろの位置から肘を曲げるときには長頭が主に活躍し
肘の位置が身体(体幹)より前にあるとき肘を曲げるときには短頭が主に活躍します
同じ動きをするのでも肘の位置によって主に使われる部分が違うということです

人間はロボットなんかと比べて決めの細かい動きができるわけなんですが
こういうきめの細かい作りが違うんですよね
人の身体は頭数が違います←結局これが言いたかったわけで・・・

(図:身体運動の機能解剖)

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コメント

こんにちわ!
今日も、専門的なお話ですね。
筋肉の中に、複数の頭があるのですか。
上腕二頭筋などは、ひろさんのブログで
聞きますね。

投稿: うさうさ | 2009/04/21 12:04

包丁さばきでも上腕二頭筋や上腕三頭筋のどこを使うかで微妙な動きができるのです

投稿: ひろ | 2009/04/21 12:08

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