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2009/03/24

ヒラメ筋

最近、某こう薬のCMで「ヒラメ貼り」なんて宣伝をしていますが
ヒラメ筋はふくらはぎにある筋肉です

Hirame
ヒラメ筋(図:身体運動の機能解剖より)

この筋肉が作用しますと足の底屈といって足首を伸ばす動きを見せます
歩くときに地面を蹴る、あるいはじっと立っているときに踏ん張るのにも大きな役割を果たします
実はもうひとつヒラメ筋をおおうようについている同じような筋肉があります

Hifukukin
腓腹筋(図:身体運動の機能解剖より)

同じような筋肉なんですが腓腹筋の作用はヒラメ筋と同じ足関節の底屈以外に膝関節を曲げる働きもします
ヒラメ筋と腓腹筋の総称として下腿三頭筋という呼ばれ方もしますが
これらの筋肉は同じような場所に存在し、同じような働きをし
双子のような存在なんですが
実はこの二つの筋肉の性格はまったく正反対ともいえます

筋肉には速筋と遅筋という分類があって
簡単に説明すると速筋が瞬発力、遅筋が持久力という特徴があるのですが(おおざっぱな分類をお許しいただければ)腓腹筋は速筋でヒラメ筋は遅筋というように分けることができます
つまり腓腹筋には瞬発力がありヒラメ筋には持久力があるということになります

ということはじっと立っていたり、歩いたりしているときにはヒラメ筋を使用して、短距離走のような瞬発力を必要とするときには腓腹筋を使うと単純に考えてしまいがちなんですが、実は少し違います
「サイズの原理」というのがあり力を出す際にはまず遅筋から作用し、それから速筋が作用します(例外もあります)
だからじっと立っていても、歩いても、走ってもまずヒラメ筋から働くことになります
野球の1番バッターのような感じですかね?
だから腓腹筋は全力疾走のときは働きますが、じっと立っているときには働きません
それに対してヒラメ筋はじっとしているときも働いてくれますし、全力疾走のときも働きます
だからといって腓腹筋を責めてはいけません
瞬発力がある分強い力を発揮し素早い動きをしてくれるんですよ
ただその分疲れるのが早いからあんまり頻繁には使いたくないんですよね

あのCMでウエイトレスのお姉さんがふくらはぎにこう薬を貼るのも立ち仕事で一番疲れるのがヒラメ筋だからなんですね
ただヒラメ筋の上には腓腹筋がかぶさるように付着しているので薬効成分がそこまで伝わるのか私は知りません

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コメント

て事は,

身体のバランスや,硬さを見る事で,

どんな仕事をしてるか分かってしまったり…

より短時間で効果的な,施術が可能になったり…

有り得るんですかね

オモシロイ

投稿: ヒヨッコです | 2009/03/24 13:56

筋肉のつき具合でどんなスポーツでどんなプレーをしているかわかるときもありますよ
逆に筋拘縮している部位が見つかるとどういう動きができないかもわかるはずです
きっとスランプの原因ってこんなところにあると思っています
まあ、漠然とわかるだけですけどね(笑

筋肉の性質なんかも分類できればいろんな場面で応用できますね

投稿: ひろ | 2009/03/24 14:06

足首をケガして、もう良くはなってきたのですが、つま先立ちをしたときに、かかとの繋ぎ目辺りが少し痛く、ふくらはぎの奥の方(おそらくヒラメ筋)に力が入りません。これを克服するトレーニングはないでしょうか。

投稿: 100ランナー | 2014/10/14 23:54

問題なのは足首にかかわる部位のどこをどの程度の損傷をしたのか
そしてどの程度の期間でどれくらい回復したのかがわからないと
お答えしづらいというのが正直なところです

そして私の仕事の性格上実際に触ってみないと判断しかねるのが実情です
申し訳ありませんがいい加減なお答えはいたしかねま
どうぞご理解くださいませ

投稿: ひろ | 2014/10/15 00:34

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