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2009/03/09

腰が高い

スポーツをやるときにやってはならないことのひとつに「腰が高い」という状態があげられます
球技であろうが格闘技であろうが多くのスポーツにおいて歓迎されないようです
腰が高いという状況は、筋骨格系がどのような状況かを解説しますと
基本的に直立に近い姿勢だといえます
じっと動かない分には余分な力を必要とせず省エネモードの姿勢なんですが
スポーツのように瞬時に力強い動きを要求される場面においては何かと不都合が生じます

股関節は伸展した状況(目一杯ではありませんが)、膝関節の伸展は前後左右上下の動きを瞬時に行うには不都合も多く
左右の股関節が伸展した状況下で一方の大腰筋を収縮させ大腿を持ち上げたとき
身体の重心は反対側の足にかかってきます
ところが股関節や膝関節が伸びきった状況では左右の体重移動もままならず
持ち上げた足の方向に身体が倒れます
動くのはいいのですが、それと同時に重心の移動も同じ速さで行う必要があります

膝関節が伸びきった状況で次にできる運動といえば膝を曲げることだけ
前に進む、あるいは横に動く際には地面を蹴らないといけませんが
この動作は屈曲した膝を伸ばす行為に他なりません
膝が伸びた状況では予備動作として膝を屈曲してからしか地面を蹴ることができず
ワンテンポ遅くなってしまいます

「腰を落とした」姿勢がスポーツの構えとしてはいいわけなんですが
これはあくまで次の動作を最も有効に行うための準備でなければなりません
つまり次に行う動作で使う筋肉が最もパワーを出せる位置でキープすることが必要です
筋肉のパワーも車のエンジンと同じく最大トルクを発生させる回転数があるわけです
ジャンプするために股関節を目一杯屈曲させる人はいないでしょう
知らず知らずに一番トルクの太いところを選択して準備するに違いありません
これは股関節だけの問題じゃなしに
股関節、膝関節、足関節を総合的に判断して一番有効だと思える位置を選択するのが一般的です

それなのに実際にやってみると腰高になるのはなぜか?
これはたぶん疲労との兼ね合いも加味して身体が勝手に判断するからなんでしょう
さっきも言ったように棒立ちに近い姿勢は体力を消耗しません
それに対して腰の位置を下げた状態は姿勢としてはきわめて燃費の悪い姿勢といえます
一回や二回の動作を要求されるなら疲労のことを度返ししてベストな姿勢を選択するでしょうが
ある程度長時間におよび持久力の限界に達するであろうタイミングを無意識に想定して「手抜き」の姿勢を選択するんだろうなと思います
誰だってしんどいことを長時間続けるのはいやなもんです
結局これを解決するためには持久力をアップして長時間楽にその姿勢ができることが必要です
だからつらい練習を重ねるわけです
でも練習のときから楽をする習慣をつけていては目的のない練習になります
ここらのことをきちんと理解したうえで練習することも重要だと思います

もうひとつはそれぞれの関節において自由な可動域があることも前提になります
関係する筋肉の伸縮率が低いとそれだけ関節の動きに対する制限となります
これは単に関節が動く範囲だけの問題ではなく
筋肉がより大きな力を発生させうる可動域をも制限する可能性もあります
だからとりわけ股関節の柔軟性はパフォーマンス自体の向上と
充分なパフォーマンスを期待できる範囲を広げるのに越したことはありません

それと前提条件として必要な筋肉が必要なだけの筋力を保持するにとどまることも忘れてはいけません
この話に限ったことではありませんが不必要な力を入れると
動作の前に固まった筋肉の弛緩をしなければ次の動きに移れないようでしたら何の意味もないわけです
力を抜いて自然体に近い状態で「腰を落とした」姿勢ができるようになるまで訓練しないといけません

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コメント

ダンスでも、進む、後退は腰を落としてからですね。

のびきっていると踊りが変な踊りになります。

ラテンは股関節の動きで腰の落としはありません。

足はまっすぐのイメージです。

やっぱりどすこい!が一番鍛えられるかしら(笑)

投稿: みさりん♪ | 2009/03/09 15:26

ダンスの詳しいことはわかりませんがラテンでもまったく伸びきった状態ではないと思います(っていうか動けませんもん)
四股ってけっこういいみたいですよ(笑

投稿: ひろ | 2009/03/09 16:18

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