プラシーボ
「病は気から」ってむかしからいわれます
「プラシーボ(プラセボ)効果」といって有効成分のない薬(偽薬)を飲んでも効果が認められることもあります
医学的実効性がないにもかかわらず、なんとなく雰囲気で治ってしまうんだから不思議ですよね
民間療法なんかでも実効性が証明されないとき「プラシーボ効果じゃないか?」なんていわれます
この場合ネガティブな意味が含まれ、インチキというような意味合いも含まれます
だからプラシーボといわれた方は馬鹿にされているわけですな
でも最近の研究でもプラシーボの効果というのは馬鹿にならないそうで
それこそ偽薬じゃない本物よりも効果を挙げることもあるそうです
だけどプラシーボだからといって良し悪しを決めるのは治す側の理屈であって
本人にとっては治るんならどっちでもいいわけです
正直いって自分の仕事を客観的に見た場合プラシーボという要素を感じざるを得ない場合もあります
自分が予想している効果よりもはるかにいい結果が出た場合
私の技術が急に上手くなったとは考えがたいのです
こういうおいしい場面はせっかくですからそのままにしておくのですが(笑
自分自身での客観的評価としてはプラシーボという認識もあったほうが過大評価せずにすみます
宣伝などでよく見かけるんですが、プラシーボ効果も含まれているのに
それを隠して実効性があるかのように表現している場合もあり
いいとこどりの宣伝文句で埋め尽くされたものもあります
さてプラシーボとは偽の薬で治すという胡散臭さがあるのですが
精神面・心理面からのアプローチで身体に有益な変化が起こるというメカニズムが解明されたならば
その時点で正当な治療法となり、もはやプラシーボには当てはまらなくなるんでしょうね
「わからないこと=真実ではないこと」という発想で見ていてはいけませんね
将来的に解明されたメカニズムを基礎にプラシーボ効果を駆使して医療に当たる時代が来るのかもしれません
「病は気から」という昔の人がいっていた言葉が再び息を吹き返すのでしょう
ひとは「心と身体」の両方が備わってこそひととして生きられるのですから
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コメント
薬が元来体の自然治癒力を高める効果があるもので
治癒するのは薬の力ではなく体の力であると信じるならば
そのアプローチが薬効成分による物理的なものでなく
メンタルからくるアプローチがあっても良いと思います。
ゆえに実際に薬効のある薬にプラシーボ効果を付加して
処方すれば一番良いのでしょうね。
投稿: アルティマ | 2009/02/03 11:49
前に腰痛がなくなるよ。あの方に見てもらえばという人に会いました。
全国から、患者?信者?さん達が集まります。
手を患部また、体にふれているだけで治るというのです。
悪い所を吸うらしいのです。そしてそれがげっぷとおならででます(笑)白子さんの方でぶつぶつ独り言を言う感じです。うそみたいな話ですが、本当です。
で、ふれられるとその人が心で思っている事もわかってしまうのです。へたな事をかんがえられません(笑)
私の痛いと思っていた所とは反対の方をさわりました。
えー反対の方だけどと心に思ったら、反対側も悪いけどこっちからやるからね。大丈夫だよって言ったのです。
びっくり~で、それと人の名前も出てきました。最初はぴんとこなかったけど、友達の義理のお姉さんの名前で、亡くなった人の名前でした。びびりました~友達にはなしたら、命日で、行かなきゃと思っていたらしいです。
からだもぽかぽかしてくるし、なぜかしら涙が出てきて止まりませんでした。いいんだよ。涙がてるのは、神に受け入れたれた証拠だからって言われました。何回か通いました。
本当に痛みがなくなりました。でもその方は若くしてなくなりました。このプラシーボ効果だったのかは定かではありません
投稿: みさりん♪ | 2009/02/03 12:04
アルティマさん
まったくもってその通りだと思います
治るためのアプローチは現在エビデンスを得ているものだけに限定する理由はありません
薬の目的と効果を最大限に生かすためにもこのような発想を付加するのもアリだと思います
投稿: ひろ | 2009/02/03 12:05
みさりん♪
プラシーボ効果というのはあくまでも受け手の中で起こる現象ですのでこのような場合ある程度のプラシーボ効果はあると思います
私の周りにもそういう方がおられるのでいつも驚かされます
本当にすごい人っているんですよね
ただそうでない人がインチキでやってるほうがはるかに多く存在するから厄介なんです
投稿: ひろ | 2009/02/03 12:11
プラシーボ効果って言うのですか。
今、知り合いに3ヶ月以上、体調の優れない方がおられ
病院も個人病院と総合病院2つ受診されました。
最初は、胃痛かと思っていたら、逆流性食道炎と言われ
その後、慢性胆のう炎に・・・。
で、薬を貰って、1週間くらいはよくなるらしいのですが
その後、また痛みがあったりで、なかなかよくなりません。
「病は気から」も関っているのかなとも思ったり。
投稿: うさうさ | 2009/02/03 17:04
「病は気から」というのは「病は気からくることもありますよ」ということなのですべてが精神的なものからくるわけではありません
しかし病気のとき気持ちの持ち方で症状の程度が変わったりすることもあります
内臓疾患の場合ひとつの臓器のレベルが下がるとき、他の臓器はまったく健全ということも考えられず総じて調子が悪くなっている方が普通かもしれません
だから一度調子を崩すとなかなか本調子に戻れません
お医者様だからといってすべての状態を完璧に見抜くことは困難でしょう
だから行った病院やかかったお医者様によって診断が違ってくるケースもあるんでしょうね
投稿: ひろ | 2009/02/03 17:35