自然治癒能力
たいていの整体のホームページには
「ひとの持つ自然治癒能力を生かし・・・」
こんなセリフが書かれています
なんとなく漠然とお分かりいただけるとは思うのですが
簡単にいうと何にもしないでも勝手に治る能力のことを自然治癒能力というわけです
当たり前のことなんですが転んで膝をすりむいても一週間か十日もすれば勝手に治ります
中学か高校の理科の授業で「ホメオスタシス(恒常性)」というのを習いましたが
何かあっても元通りの状態に戻ろうとする性質で
生物には本来的にそのような能力が備わっています
だから病気や怪我をしても自然に治るというのが原則です
「だったら整体を受けなくても自然に治るんじゃないか」
こう言われたら、まったくもってその通りなんです
ただ例外的な場合もあって症状の程度がはげしかったり
あるいは何らかの理由で自然治癒能力というのが正常に機能しないこともあります
そんなとき昼寝をしている自然治癒能力を起こしたり
自然治癒能力の助太刀として補助的な役割を果たしたりすることもできるわけです
もちろんどんな状況でもそれが可能かといえばそうではありません
そのひとの持っている能力以上のことはできないと思います
よくある例でいうと同じような症状であっても
若い人だったら早く治るのに、ご高齢の方だとなかなか治らないということもあります
裏を返せば治る能力は本人固有の問題となるわけです
だから自信たっぷりに「治した 治した」というのには疑問を感じざるを得ません
魔法をかけるわけではありませんので、どんなに高度な技を持っている術者でも
その人の持つ治癒能力を超える結果はありえないと思うからです
あくまでもより最短距離を取れる判断力と技術力があるかないかだけの問題じゃないでしょうか?
「私には治すことができません」
いつも私が最初にいう言葉です
あくまでも本人が主役であることは必ず申し上げます
そのうえで私がどのような役割を果たすことができるかをきちんと説明してから施術に移ります
ちなみに今の時期は風邪が流行する季節です
もしものときには風邪薬を飲んで風邪を治すという方も多いはずです
市販の風邪薬には風邪の諸症状の緩和と書かれていますが
発熱、咳、クシャミなどの症状は実は風邪のウィルスと戦うための防御反応です
自らつらい思いをして熱を上げてウィルスを殺そうとする身体の反応であり
これもまた自然治癒能力によるものです
実際は風邪のウィルスを退治する薬は未だ発明されておらず
そういう薬ができたとしたらノーベル賞ものだといわれています
だから実際は薬を飲んで熱を下げたら日常生活がしやすく、つらい思いをせずに過ごせます
それで何日かたったらそれこそ自然に風邪が治っているというのが本当のところ
だから薬を飲んでも自然治癒能力が働いていることが前提になるわけです
もちろん薬を飲む場合もやみくもに飲むのではなくやはり医師の指示を仰いだ方が間違いありません
自然治癒能力は我々が生きていくには絶対に必要な能力です
もちろん生きている間は誰にでも備わっています
ただその能力の強さには個人差があります
「運動、食事、心」
これら3つの要素でその能力を高めることもできます
逆にこれらの要素に不具合があるとその能力は低下します
誰にでも備わっている能力だからといって安心していると
いざというとき適正に機能してくれないこともあるんですよ
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コメント
こんばんわ!
自然治癒能力って、よく使いますね。
私もどちらかと言うと、風邪などでも
薬は飲まず、自然にが好きです。
「運動、食事、心」なるほどと思いつつ
散歩は、すでにしていない私(笑
投稿: うさうさ | 2009/01/22 19:45
いつも自然治癒能力という言葉を使っているんですが
人によって強い人と弱い人がいます
なるべくならバランスのいい生活を送ってレベルの高い身体を維持したいものです
投稿: ひろ | 2009/01/22 20:16