基本的に身体に要らないものはない
そんなふうに思っています
身体の組織はすべて何かの必然性を持って生まれてきた
「必要ない」と思うのはその事実を知らないからという理解で正しいのではないでしょうか?
大昔は「盲腸(虫垂)は必要ないもの」なんていわれてました
だから虫垂炎になったとき普通に手術する人が多かったです
今では抗生物質の存在により手術をする人をほとんど見かけなくなりました
その虫垂も善玉菌と悪玉菌のコントロールをする役割があるという話を聞いたことがあります
「このお腹の脂肪はいらんぞ!」とおっしゃる方も多いことでしょう
確かにビジュアル面では邪魔のものかもしれませんが
運動不足や加齢で腹筋が弱体化したとき
お腹周りの脂肪が外部からの衝撃に対してクッションの役割をするとすれば
邪険にしてやるのも失礼な話かもしれません
その必要性を考えながら解剖生理学の本を読むのもおつなものです(笑
ところがどう考えても何の理由で存在するのかわからないものもたくさんあります
ずっと考えていたのが腓骨
膝から下の足の骨で太い方は脛骨で外側にある細い骨が腓骨です
膝の関節は大腿骨と脛骨からなりますし
足関節に関してもすべてではありませんがメインは脛骨
体重を支えるのも4~5倍の太さがある脛骨が主役になるはずです
それならどうして腓骨が存在するのか?
けっこう長いこと考えてました
少なくとも私の知識の中ではなくても支障をきたさないのでは?
ヒラメ筋、長腓骨筋、大腿二頭筋など腓骨に付着している筋肉の存在はありますが
これらも脛骨に付着していても差支えがないのでは?
こんな疑問すら持っていました
ところが私的にその存在理由がわかりました
以前「究極の身体」という本をご紹介しましたが
その関連のサイトを見ていると納得できる理由が書かれていました
こういうときインターネットってホントありがたいですよね
わからないことを調べて答えが見つかる・・・
このブログもそうありたいですね←絶対ムリ
脛(すね)の骨が二本に分かれているという理由は
どうやら腓骨が衝撃を和らげるクッションの働きをするからだそうです
たとえば身体を左右に動かすときに不安定な状態で足首に衝撃がかかります
その衝撃に対して腓骨や腓骨から付着する筋肉がショックを吸収し和らげる
ちょうど車のサスペンションのような働きをするそうです
さらにこちらのサイトでは脛骨に対して腓骨を自在に動かすことにより
スポーツにおいても足を巧みに動かすことができると書かれてあります
普段その存在すらもあまり知られることもなく
場合によっては骨折したときに初めてその存在を知る人もおられるでしょう
でも我々の意識とは関係なく、身体にとって大きな意義を持っています
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