肩で息をする
胸骨の上の端と鎖骨から出て、耳の後ろにある乳様突起というところに付着する筋肉で
顔を左右に回したり、下を向いたりするときに使います
ところがこの胸鎖乳突筋という筋肉
むかしむかしは鰓の一部だったそうです
今でも人間が生まれる過程で「胚」という時期には一時的に鰓(エラ)となるのです
だから頬骨が出っ張り輪郭が大きい人に「エラが張っている」なんて言いますが
厳密に言うと胸鎖乳突筋が発達した人に言うべきかもしれません(笑
もちろん哺乳類の我々は肺で呼吸するのですが
どうやらそれだけではないようです
「肩で息をする」なんて言います
肩にも呼吸器官があって・・・
そんなわけはありません(笑
この場合も呼吸器官は肺です
実は肺という臓器、自らが動いて呼吸運動をするわけではありません
肋間筋や横隔膜などの呼吸筋を動かすことによって肺を拡張・収縮させて空気の出し入れをします
ところが激しい運動したとき必要とする酸素の量が著しく増え
これらの呼吸筋の動きだけでは追いつかず
臨時のバイトとして肩甲挙筋などを雇い入れて
肩甲骨を引き上げ、それに伴い胸郭を広げる手助けをしてもらうわけです
肩甲挙筋が時給いくらで働いてくれるかはトップシークレットのようですが(笑
いざというときはこころよく助けてくれる気のいい筋肉のようです
なにしろ呼吸困難でもしものことがあれば他人事ではありませんからね
ちなみに武道などでは肩の上下動で呼吸が相手にわかり
動きを読まれるのを防ぐために腹式呼吸に徹するのだそうです
居合い抜きなんて微動だにしないところからスパッと刀を抜くのですからスゴイですね
もちろんこの場合は腹横筋や横隔膜・骨盤隔膜などを動かすことにより肺を拡張・収縮します
さすがにエラは使うことはありませんが
我々の呼吸法も必要に応じていろんな部位を使うようです
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コメント
今日は 右側のそれが 突っ張っているわたしです
投稿: 冬薔薇 | 2008/11/13 21:19
こんばんわ!
今日は、難しいお話ですね。
「肩で息をする」は、聞きますね。
投稿: うさうさ | 2008/11/13 23:03
冬薔薇さん
右のエラが張っているんですね(笑
消化器系弱ってません?
うさうささん
たまには難しいことも書かないと自分でも何者かわからなくなります(笑
階段を駆け上がると「肩で息をする」今日この頃です(´-`)
投稿: ひろ | 2008/11/14 08:05