
この画像を見て膝の関節だとわかった方は相当の人体マニアの方でしょう
・・・っていうか「膝関節」って書いてますがな
わからんかったら注意散漫ですな(笑
皮をはいで膝のお皿をペロンとはずすとこのような感じになるんです
私も見たことはありませんが・・・
昨日、久々に革靴を履いて出かけたら翌日に膝が痛くなったと申し上げましたが
慣れない状況で足の筋肉が疲れたんでしょうね
膝の関節は大腿骨と呼ばれるふとももの骨と脛骨というすねの骨から成り立ちます
(画像:トレーニングジャーナル No.336 より)
この図のとおり骨と骨の間にはいくつかの靭帯が付着して
はずれないように一定の隙間を空けて固定しています
また内側と外側にそれぞれ半月板というクッションがあり
衝撃から骨を守るための役割をしています
要するに膝の関節にはある程度の隙間があり離れすぎたら捻挫や脱臼ということになりますし
引っ付きすぎても摩擦が生じ熱を持ったり、半月板が損傷したり、これまたたいへんなことになります
一定の間隔があるからこそ関節はスムーズに動くわけです
膝が痛くなるということについてはいろんな原因があります
スポーツで前十字靭帯を損傷したとか、内半月板が割れたとかよく聞く話ですが
たいしたこともしていないのに膝が痛くなったというケースも少なくありません
腰痛館にお越しになるケースではむしろ後者の方が圧倒的に多いです

(画像:ポケット解剖アトラスより)
ご覧の通り膝関節の周りにはたくさんの筋肉が付着しています
しかもこの図ではわかりにくいのですがそれぞれの筋肉は関節をまたいで付着しています
とりわけ大腿四頭筋(ふとももの前の筋肉)や大腿二頭筋(ふとももの後ろの筋肉)などの大きい筋肉が疲れたときなんですが
膝関節をまたいで付着しているため筋拘縮により筋肉が縮んだら
当然膝の関節の隙間も縮みます
これが短時間であればさほど問題にはならないのですが
長期に及ぶ場合膝の関節内に相当のストレスがかかります
前後の十字靭帯が緊張してくると膝が曲げられなくなったり、伸ばせなくなったりの障害が発生します
ストレスのかかった状態で膝を動かすと熱を持ったり、水がたまったりします
最後には半月板に欠損がでたりすると厄介なことになってきます
もちろん半月板の損傷となれば我々の出る幕などあるはずもなく
手術が必要になってくるケースもよく聞きます
障害が発生してしまうとひと筋縄でいかないのが膝の怖いところです
なにしろ立っているだけで体重がかかりますので
これだけでも大きな負担となります
余談になりますが膝にかかる負担として
立っているだけで体重の100%
歩くと体重の200%
階段を上ると体重の700~800%というから恐ろしいものです
これで膝の障害が治るのに日数がかかるのはご理解いただけるでしょう
いつも申し上げますが痛くなったら大変ですが
痛くならなければいいわけです
痛くなった後は靭帯の問題になったり、半月板の問題になったりするんですが
多くの場合足の筋肉の弱体化や慢性疲労がスタートの問題です
だから普段から歩く習慣をつけて足の筋肉をよく使うこと
足の筋肉が硬くならないようにストレッチなどで柔らかい筋肉を維持することが最大の予防法となります
きちんとしてればちょっとくらい革靴で京都の町を歩いても膝が痛くなるようなことはなかったはずです
この記事を書きながら自らの反省の言葉とかえさせていただきます
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