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2008/10/10

もうひとりのあなた

昨日も読書の話をしましたがこう見えて日々勉強を積み重ねています
自分で言わないと誰も言ってくれないもんね~~(笑

オステオパシーの技法に「頭蓋仙骨療法」というのがあります
頭蓋骨の内側に硬膜・くも膜・軟膜があり、それらに守られるかたちで脳が存在します
くも膜と軟膜の間には脳脊髄液というのがあり
脊髄を通り脳脊髄液は循環します

Photo_2
(画像:体の痛みを確実に取る

脳脊髄液の循環の駆動力となるのが頭蓋骨のリズミカルな動きによる
と提唱したのがサザーランド博士ですが
その理論を発展させて「頭蓋仙骨療法」を編み出したのがアプレジャー博士です

以降多くのオステオパス(オステオパシーの施術者)がこの技法を用い
多くの症状に対し多くの実績を挙げてきたことには異論はありません

Photo
もうひとりのあなた J.E.アプレジャー

オステオパシー・セラピストなら誰でも知ってる「頭蓋仙骨治療」
生みの親、Dr.アプレジャーが「頭蓋仙骨治療」について書いた名著です
この本をはじめて読んだのはこの仕事を始めたばかりのころ
それから何度も読んだのですが、このブログでも3年前に紹介していました


同じ内容の本でも経験を積んで再度読んでみると
解釈が変わったり、興味を持つところが違ったり
なんだか鏡に映る自分の姿が変わるように思えます
多少は成長したのかなって思ったりして・・・

むかしだったらテクニカルな箇所ばかりに興味を持っていたのですが
実際に頭蓋仙骨療法を実践で何度も使い、じぶん自身しかわからない経験や感覚を身に着けました
その上でもう一度読んでみると全然違う本のように読めました

テクニックそのものよりもセッション(施術)時の感覚には共感も覚えましたし、新たに考えることもありました
さすがに創始者だけあってDr.アプレジャーの心裡までに及んだ記述はずいぶん参考になりました
多少香ばしいところもありますが、それもご愛嬌・・・

「怒りの原因やその他の問題の原因を解決すると、自然に私の腰痛は鎮まるのである」
・・・とこんな記述もありますが
今話題の理論と同じようなセリフを見逃しませんでした(笑
まあ、これについてはもっと勉強せんといけませんな

初めて読んだとき入門書だと思っていたのですが
意外と含蓄の深いところもあり、新たな発見もありました
何度も読んでみるとちょっと違う印象を受けました

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コメント

たしかにおっしゃる通り、その時の自分が置かれている状況や、
気持ち、体調などにとり、同じ本を読んでも印象が違ったりしますね。
私はひろさんのような難しい本を読んでいるわけではありませんが、
そう実感しています。それもまた読書の魅力なのかも

投稿: ゆかこ | 2008/10/10 07:54

たくさん本を読むのもいいですが、一冊の本を何度も読むのも違う受け入れ方を発見して新たな感動を覚えることもあります
そんなとき変わった自分に気づいて驚いたり納得したりします

ホントは赤川次郎とかも読んでみたいんですが・・・(笑

投稿: ひろ | 2008/10/10 08:01

ゆかこさん書いてるし、わたしもちょっとくらい難しそうな話題にも参戦しようと入ってきました。
で、あとから本文を読んでるんですわ(笑)
・・・・・書けません。

投稿: うどん好きのあゆ | 2008/10/11 01:00

なるほど~~そういうブログの見方もあるんですね( ^ω^ )

職場でおもちゃの缶詰状態ですので食べ歩きができません
その腹いせにマニアックなネタが続くかもしれません(笑

投稿: ひろ | 2008/10/11 07:34

先生、相変わらず勉強家ですなぁ~(感心)。

一度読んだ本を、違ったタイミングで読み直して
みると、違った感想が得られて楽しい…というのは
ワタクシも経験ありますね~^^

読み手の状態(年齢、立場、環境、体調など)が
変わるとこうも感じ方が変わるもんかいな…と思い
ますね。

だからというわけではないのですが、ワタクシの
部屋の蔵書量は少なそうで、少ないです(爆)。

投稿: あっけ | 2008/10/11 22:47

見方を変えれば一度読んだだけでは内容を理解する能力に欠けるということなんでしょう(笑

まあ、それも自分の成長ととらえたら気持ちよく読めます

投稿: ひろ | 2008/10/12 07:48

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