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2008/09/05

疲労物質

疲労は病気やケガの原因になることもあります
だんだん疲れがたまって筋肉が疲れ切った状態になると硬くなります
筋拘縮といいますが、一般的には「こった」と呼ばれる状況です
硬く縮んだ筋肉は身体の自由な動きを阻害します
ギリギリいっぱいのところまではなんとかいけたんだけど・・・
ある日突然ギクッとやってしまって
こんな具合でウチにこられるケースが多いようです

要するに一日の疲れがその日のうちに取れたらなんてことはないわけです
ところが年をとるにしたがって、次第にその日の疲労がたまるようになり
最後にはにっちもさっちもいかない状態になるから
いろいろ厄介なことが身体に起きるのです

きちんと疲労を取る
これが痛みを出さないための原則といってもいいと思います
(突然起こる事故的なものは除きます)

疲労感じる原因たんぱく質を発見 慈恵医大教授ら

 疲れを感じる原因となるたんぱく質を、東京慈恵会医科大がマウスを使った研究で突き止めた。このたんぱく質は、徹夜や運動の直後に心臓や肝臓、脳などで急激に増え、休むと減る。元気なマウスに注射すると、急に疲れた。疲労の謎を解く鍵として、科学的な疲労回復法の開発につながりそうだ。沖縄県名護市で開かれている国際疲労学会で4日、発表する。

 近藤一博教授と大学院生の小林伸行さんは、人が疲れると体内で増殖するヘルペスウイルスに関係するたんぱく質に注目、疲労因子を意味する英語からFFと名付けた。水があると眠れないマウスを、底に1センチほど水を張った水槽に一晩入れて徹夜状態にし、その直後に臓器を取り出し、FFの量を調べた。

 その結果、睡眠をとったマウスに比べ、徹夜マウスでは、FFが脳、膵臓(すいぞう)、血液で3~5倍、心臓と肝臓では10倍以上も増えていた。2時間泳がせた場合も、同様に変化した。どちらも休息後は平常値に戻った。

 さらに、FFを元気なマウスに注射すると、大好きな車輪回し運動をほとんどしなくなった。疲れの程度に応じて増減し、かつ、外から与えると疲れが出現するという「疲労原因物質」の二つの条件を満たした。

 FFは、細胞に対する毒性が強い。心臓、肝臓で特に増えるため、過労に陥ると心不全や肝障害が起きやすくなる、という現象に関係している可能性が高い。

 人が疲れを感じる仕組みは、まだ十分解明されていない。運動疲労の原因とされていた乳酸は、運動すると筋肉中に増えるが、疲労の程度とは関係せず、筋肉に注射しても疲れが出現しないため、原因物質ではないことが数年前に実証されている。

 近藤教授は「FFは、疲労が起きるとすぐに反応するため、疲労に対し最初に働く回路だろう。正確な疲労の測定装置や、科学的な疲労回復法の開発につながる」と話す。

私自身も数年前は乳酸が疲労物質だと認識していましたが
実際は疲労に関するメカニズムは解明されていないわけでして
この研究がさらに進んで疲労のメカニズムが解明されたら
疲労に対するより効果的な対処法も出てくるのかもしれません

そうなると我々の使う技法そのものが変わるかもしれませんね
そういう点では楽しみです

ただ日常生活レベルでは「疲労」と「回復」のバランスが取れていればさほど問題はないはずです
いくら走り回っても、一晩寝たら元に戻る若い身体であればそれでいいわけです
昨日もお話したアンチエイジングにつながる問題ですね
それならこの研究を待たずとも自分自身でやることができると思いますよ

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コメント

どんどん人間のメカニズムが解明されていきますね。
楽しみです。
こないだ、ひさびさに行ったパーティーでは、運転もしたせいか、とても疲れてしまいました。
次の日はお休みだったので、何十時間も寝てしまいました。(笑)

投稿: みさりん♪ | 2008/09/05 11:46

長い間乳酸が疲労物質として扱われ、私もそう信じていたのですが
これからの研究で本当のことがわかってきてほしいです

でもメカニズムが解明されても疲れること自体変わりません
ゆっくりお休みください(笑

投稿: ひろ | 2008/09/05 11:56

まったく科学の進歩には凄まじいものがありますよね~
(私の体力の衰えも凄まじいですが…
今日のブログを見ると改めて、ひろさんの御研究熱心さと向上心に感服します。
私も見習わないと!


真面目なとこだけ…(笑)

投稿: かっちゃまん | 2008/09/05 12:16

私の場合新聞記事を読んで「ああ。。すごいなぁ」って感心しているだけですから(笑

鼻からうどんをすする技だけは真似しないでください(嘘

投稿: ひろ | 2008/09/05 12:29

お久しぶりです。
私は、朝起きる時、殆ど毎日「あ~疲れた」と言って起きます。
平日は、毎日毎日疲れています。
今日も疲れていて、早く帰って寝たいと思うのですが、金曜日だからこそ、家族の事も心配せず、仕事を遅くまでしようと頑張ってます。
この職場にベッドやソファーがあったら、30分でも横になりたいです。
なので、メカニズムが解明されて、疲労に対するより効果的な対処法が出て来るのが楽しみです。

投稿: persian | 2008/09/05 20:20

こんばんわ!
疲れがたまって筋肉が疲れ切った状態になると
硬くなるのですね。
肩こりと関係あるかしら?よく肩がこります。
お風呂に入った時、マッサージをしますけどね。
睡眠も、大切でしょうね。

投稿: うさうさ | 2008/09/05 22:29

persianさん

ホントにお疲れ様です(^-^;
persianさんの場合ゆっくりと休まれることが一番必要な感じですね
いくらメカニズムが解明されても「疲れたら休む」という原則は変わらないと思います
無理なさらずにご自愛くださいませ
 
 
うさうささん

年齢とともに疲れがたまりやすく取れにくい身体に変わっていきます
普段からの運動である程度防ぐことは出来ます

「休息と適度な運動」のバランスがよければ疲れがたまりにくい生活が送れます

投稿: ひろ | 2008/09/06 07:46

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