あまから
西国三十三ヶ所巡礼中の皆様方ご苦労さまですm(_ _)m
私の方はといいますと・・・
壊れた蓄音機のように何度も何度も同じところを繰り返し行ったりきたりしております
とりわけ「十一番札所」で足止めを食っております
正確に申し上げると実際に食っとるのはこんなものでございます
もちろんほかのお店も何軒か寄らせていただいてはおりますが
いかんせんチャリンコで気ままに周っております性格上
この蓄音機が直りそうな気配は今のところございません
さて先日「十一番札所」の「釜揚げうどん 桂ちゃん」でいつものように「たぬき」をすすっておりますところ、桂ちゃんの看板とも言えるダシについての表現で少しばかり議論を交わしました
「近頃、甘いダシを作るお店がが多くなったね」と私が言いますと
「ウチは昆布で甘みを出してます」と釜揚げひと筋18年の大将
「いや、砂糖で甘くしてないんだから辛口と違う?」と私が反論します
「辛口と違います、醤油はそんなに入れてないので『からい』というイメージは困ります」とシブイ歌声の大将
確かにそうですな・・・
一般的に「甘さ」は砂糖の量によって「甘口」かどうか判断されます
また同時に「旨み」を「甘み」と表現することもあります
「野菜の甘み」などと表現することなどがそうです
だから「甘い」という言葉には砂糖などの甘味と
食材から出る「やわらかい旨み」の二通りの意味が受けて取れます
反対に「からさ」はこれまたややこしい
関東で「しょっぱい」という塩分濃度をあらわす言葉までも関西では「からい」と表現します
わさび・唐辛子・タバスコなどの「辛い」とはまた違った意味です
関西での「からい」は塩分濃度や醤油の量が多いこと
従って醤油濃度や塩分濃度が低い桂ちゃんのダシは「からく」ないからそのまま飲めるのですが、甘口ではないという意味で「辛口」とも言えます
でもダシもイリコじゃなくて昆布を使っているのでえぐみもなく「甘口」とも言えます
酸いも甘いもかみ分けた大将も「あまから」のお話は難しいようで・・・
・・・ってこんな話を2時間もしてたんや
| 固定リンク
コメント
はじめまして
いつもブログを拝見しています。
宜しくお願いします。
この間、「桂ちゃん」に伺った時に、大将にひろさんの事も色々と伺いましたよ。(笑)
ところで…
丼の下に写っているのは…?
もしかして「マイ箸」ですか?
凄い!
投稿: かっちゃまん | 2008/08/27 10:52
どうもはじめまして
あちらこちらでお名前は拝見しています(笑
私のこと。。大将なにをしゃべったんでしょう・・・
このマイ箸が私のトレードマークです
どこかでこの箸を見かけたら声をかけてください
人違いだったらカンニンです(ププ
投稿: ひろ | 2008/08/27 11:10
こんにちわ!
甘さと辛さの違いもさることながら、
「旨み」を「甘み」っていうのも、
なかなか難しいような・・・。
化学調味料を使わなくなって、もう、
かなり経ちますが、未だに使っている
レシピを見ると、ちょっぴり残念。
投稿: うさうさ | 2008/08/27 15:19
味覚を表現するのは難しいですね
地方によっても言い方が異なりますし
ラーメン屋さんをのぞいては化調を使わないお店ばかり行ってます
化調が前に出た料理を食べると辟易することもあります
個性が強いダシをまとめるために使う分には気にならないのですが
化調だけの味だと食べる気が起こりません
投稿: ひろ | 2008/08/27 15:31