腰のキレ
スポーツでよく使う言葉です
「腰のキレ」とは腰の回転運動のすばやさを意味する言葉です
すばやい腰の回転運動というのは人間特有の動きになります
四足歩行動物の場合腰を大きく回転させるというのはこけてしまうので基本的にはありません
猿でも人間のように腰椎の前彎がありませんので
「腰のキレ」を必要とするほどのすばやい動きは回転軸がないためできないはずです
二足歩行になり道具を持つようになった人類は前のめりの姿では重い道具を使いこなせないため
重心を腰椎あたりにすえ、今の姿勢になっていったのではないでしょうか
野球やゴルフなどですばやい腰の回転を必要とするのですが
これら腰部や臀部の筋肉を見ると腰を回転させるための大きな筋肉は存在しません
腰部の筋肉には回旋筋というのがありますがその一本一本は細く
とても「キレ」を生み出すほどの大きな力は出すことができません
実はここで問題となるのは腰椎の回転運動が「腰の回転」ではないということなんです
我々がスポーツで必要とされる「腰の回転」とは腰椎の動きではなく股関節の捻れなんです
ここでいう「腰の回転」はまず臀部にある梨状筋、上双子筋、下双子筋、内閉鎖筋など「外旋六筋」と呼ばれる筋肉が股関節(大腿骨と腸骨)を捻り回転させるスターターの役割をします
ここで「スターター」という表現をした理由はこれら外旋六筋にも「キレ」を生み出すほどのパワーを持ち合わせていないということなんです
スターターによって始動しはじめた骨盤は臀筋群や内転筋群、さらには大腿四頭筋や腸腰筋などが回転方向に大きな力を加えることにより加速していき、これを「腰のキレ」と表現するわけです
大腿四頭筋、臀筋群、腸腰筋などは筋肉の中でももっとも力の強い筋肉なんですがそれぞれは回転には関与しません
むしろゆっくりと回転し始めた骨盤に対し斜め方向から鞭を打つように大きな力を加えていくことになります
昔から野球のバットスイングや投球動作を向上させるためには足腰を鍛えることというのが言われていますが
これらのメカニズムを理解できたら走ることの重要性もご理解いただけるでしょう
画像:教育用画像素材集より
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コメント
よーし。
腰のキレをよくして
腰のくびれを作るぞー
って そうゆう話ではないのですよね。。。
投稿: 冬薔薇 | 2008/04/21 09:17
あながち無関係でもないと思いますよ
腰のキレができるほどに腸腰筋・大腿四頭筋・臀筋群などを鍛えられたら
たいていの方はお腹の脂肪はなくなり腰のくびれも復活されるかと・・・(´-`)
投稿: ひろ | 2008/04/21 09:25
いろんな筋肉がたくさんあるのですね。
タンゴを踊る時、きれがないと言われます。( ̄∀ ̄;)
どうしたらきたえられますか?
投稿: | 2008/04/21 15:17
上↑は私です。ごめんなさいm(_ _)m
投稿: みさ♪ | 2008/04/21 15:18
この間ダンスの指導員の方に施術したとき
ダンスの動きを実演してもらいました
やっぱりここでいう「腰のキレ」と同じ動きが基本です
昔からこれらの筋肉を鍛えるためにランニングやスクワットをしますが
ダンス固有の動きの中で鍛えた方が使う筋肉の部分も明確になるかと思います
昔から野球やゴルフは素振りが重要ですし
ダンスもレッスンをたくさんつむことが決め手になるでしょう
投稿: ひろ | 2008/04/21 15:37
コメントはお初かな?と思いますが、ご無沙汰しております。
私も寒い間はなるべく動かず冬眠身体になってしまっているので・・・たまにこちらにお邪魔して腰の切れを付けたいと思います。
そして、くびれを作ってみたいものです。
(今だかつて有った事がないので・・・(T△T))
投稿: pochi | 2008/04/22 03:56
pochiさん
おなつかしゅうございます(;´Д`A ```
某蕎麦屋の帰りに立ち寄ったらお休みで会えませんでした
昨日は久しぶりにギターを裸で持ち歩く方からお電話をいただき懐かしさにひたっておりました
pochiさんはくびれがないところが魅力的ですよ
いや。。一般論ですが・・・(-_-メ)
また遊びに来てください
ではでh
投稿: ひろ | 2008/04/22 07:57