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2008/02/23

むちうち症

我々にとって厄介な症状のひとつであるのが「むちうち症」
もちろん本人さんにとっても厄介なのは言うまでもありません
車社会で交通事故にあわれる方も毎年数多く追突事故の件数も少なくありません
追突事故で多く発生するのが「むちうち」ですが
とりわけ後部からの衝撃によるケースが多いようです

後部から不意打ちのように衝撃があると首はいったん過伸展の状態になります
さらにその反動で頭が前に振られ過屈曲の状態に移ります
しかも瞬時に大きなエネルギーがかかるので頚部の組織が損傷します
頚椎自体はばらばらの骨なんですが、脊椎全体をひとまとめにするために
前縦靭帯と後縦靭帯が脊椎全体をホールドするように走っています
さらにその上から多くの筋肉が付着して首の周りを取り巻いているわけですが
むちうちにより靭帯は筋肉に損傷が及ぶことがむち打ち症の原因になります
場合によっては頚椎自体に損傷が及んだり、頚椎から出ている神経にまでその衝撃が加わることもあります

事故を起こしたときにはそのときに症状が出ていなくても
後日重篤な症状が出ることもありますので病院で診てもらうべきです
病院でむちうち症と診断された場合の治療法としては
コルセットで固定するのが一般的ですが
安静にすることにより損傷した箇所が修復することを待つのが目的です
もちろんその間、湿布薬や消炎剤などが痛みを抑えるのが普通ですが
やはり損傷箇所が回復しなければ本当の治癒とはいえません

数ヶ月たって症状が慢性化する方もおられます
病院などでは牽引やマッサージなどのリハビリが施され
それでも改善しない場合は神経ブロック療法などが行われようです

整体などに来られるのはたいていそれからということになりますが
これは当然のことです
整体は器質的変化という物理的損傷には無力です
損傷箇所の修復を待って機能的な障害を改善する方法しか持ち合わせていません

むちうち症の方がこられるとき
たいていの場合、頚部の筋肉が相当拘縮している場合が多く
激しい筋拘縮による頚椎の圧迫が原因で手先が痺れたり
頭痛がすることもあります
さらに厄介なのはむちうちのときの衝撃で前縦靭帯や後縦靭帯が伸びてしまった場合です
本来頚椎をホールドする靭帯がユルユルの状態になってしまったら
頚椎が可動性亢進といって動きすぎて不安定な状態になります
何年か経ってからでも症状がでてしまうというケースもあり
定期的にこられる方もいらっしゃいます

悲しいかな完全に回復しないケースもありお気の毒なんですが
上手く付き合うためには頚部の疲労をためないように申し上げています
ラジオ体操のような軽い運動をして頚部にも血液の循環をよくしておくのが一番の対策かもしれません

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コメント

整形のドクターも厄介だと申します。
それで大抵の場合 交通事故で保険対象になるから
長期治療が必要なのに 途中で請求を打ち切らざるを得ないと嘆いてます。
治療計画をしっかり打ち出してあげることも
必要ですね・・・

投稿: 冬薔薇 | 2008/02/23 09:22

完全に治らないのですね。
やられ損ですね。

投稿: みさ♪ | 2008/02/23 10:05

冬薔薇さん

整体を頼る方は保険診療で治らない方ばかりです
そこまで長期間苦しむのはつらいことです
本当に必要な方への保健医療ができない矛盾を感じざるを得ません
 
 
みさ♪さん

もちろん早期で完全に治る方のほうが多いのでしょうが
私が出会うケースは完全に治らない人の方が多いのです
交通事故は被害者も加害者も不幸だと思います
当たり前のことですが、運転するときは充分気をつけないといけませんね

投稿: ひろ | 2008/02/23 12:11

こんにちわ!
むちうち症、交通事故で、後から症状が
出たりしやすいですよね。
結構、厄介な症状なのですね。

投稿: うさうさ | 2008/02/23 16:33

そのときはなんでもないと思っていても
疲れたり気候の変化などで発症する場合もあります
できるだけ速やかに受診すべきだと思います

投稿: ひろ | 2008/02/23 16:51

ではお聞きします。
物理的損傷に無力な整体は何をもってそれは物理的損傷であると判断し、何をもって機能的障害と判断するのでしょうか。
また、整体は何をもって損傷箇所が回復していると判断されるのでしょうか。指で触ってその箇所が物理的損傷かどうかわかるのでしょうか。
それと、頸椎靱帯がユルユルとういう状態は生命維持に関わる重大な問題ではないでしょうか。頸椎がズレるために神経圧迫で症状が出ると考えた場合、運動機能障害だけにとどまらず知覚神経・感覚神経も同時にやられ、それ以下の代謝機能は低下し体は痩せ衰えるのが普通ではないでしょうか。その場合、整体で提唱するところの運動機能の修復施術の適応範囲外になるのではないでしょうか。
靱帯が伸びる怪我は捻挫と同じように即座に炎症・腫れが起こると聞きます。その前に、靱帯が伸びるほどの怪我だとその上層の筋肉も損傷していると思われます。
つまり、後遺症云々の前に頸椎靱帯が伸びるほどの怪我だった場合、生死をさまよう闘病生活の果てに今があると言うことでしょうか。
それを考えたとき、頸椎が損傷し靱帯が伸びているかいないかの判断は、整体で言うところの指の感覚と動作診断だけで判断できるものなのでしょうか。整体治療を施したが改善が見られない場合は、患部が物理的損傷から回復していない、あるいは靱帯がユルユルだと判断されるのでしょうか。

投稿: 素人 | 2008/02/23 23:14

おっしゃるとおり整体では物理的損傷の程度や内容を理解することは不可能です
それゆえまずは病院で受診することが第一だと思います
それと靭帯がユルユルになった状態は程度いかんにより重大な損傷につながるケースもあります
もちろんこういう場合は我々でどうこうできる状態ではないのはいうまでもありません
正直申し上げて私の手に負えないと思われる方もおいでで
お話をしてお断りすることもあります
あくまでもリハビリのお手伝い程度のことしかできないと思っています

投稿: ひろ | 2008/02/24 08:06

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