身体はひとつ
「身体はひとつのユニットであり、身体の諸器官や組織は互いに関連して機能している」
オステオパシーの理念の一つです
いい言葉だとは思いますが、その理念通りに実践するのは容易なことではありません
まず身体の諸器官や組織を熟知している必要があります
それに相互の関係については現代医学の最先端でもすべてが解明されているわけではありません
施術前に必ず症状や患部をうかがいますが
これも身体機能のアンバランスから生じた時に起こる現象の一つなのかもしれません
痛みのある箇所だけが悪いのかといえば、必ずしもそうではありません
むしろ一箇所に痛みがある場合、複数箇所に悪いところがあると考えて施術したほうが正解なのかもしれません
身体運動に関して言えばひとつの動作に対して
複数の筋肉を使って目的の動作を遂行しようとします
それゆえ一箇所だけ器用に悪くなることのほうが考えにくいからです
ただ本人はそれに気づいていないだけという見方をしています
私が施術中に最もウェートをおいて考えるのは
その人の身体の中で全体的に何が起きているのか?
全体の機能のアンバランスを解明することに他なりません
それがわからないと知らない道を地図もなしで歩くようなものです
むやみやたらと矯正をかけても道に迷って目的地にたどり着くことはできません
時間をかけても痛みのメカニズムが理解できれば最短距離をたどることができるはずです
(理解できても日数がかることも多いのですが・・・)
後は自分の持っている技法をどの順序でどの程度使って身体に影響を及ぼすか
それだけの問題になってきます
場合によっては難しい技法を用いる必要はありません
基本的な技法であっても的確に影響しさえすればいい結果が出ることもあります
「身体はひとつ」
誰にでもわかりきったことなのですが
身体のパーツのつながりを解明し理解することが一番難しいことなんでしょう
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コメント
ここまで熟知している整体師さんばかりじゃないでしょうね。昨日まで、違う職業だったなんていう、にわか整体師さんも多くなってきていますね。
どこの整体師さんにかかるというのは、なかなかむずかしいかも。口コミで行く事が多いかもしれませんね。
うどんのうんちくも詳しくて、さらに整体の腕もいいとなれば口コミでお客様、わんさかで、がっぽがっぽですね(笑)
投稿: みさ♪ | 2008/01/28 14:53
私も始めたときはにわか整体師みたいな感じでした
年数を重ねても知らないことばかりが増えてきます
うどんのことたくさん知ってても全然儲かりまへん(笑
投稿: ひろ | 2008/01/28 16:39