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2007/11/21

ゼロポジション

たまには専門的なお話を・・・

野球のピッチングはバレーボールのサーブやスパイクなどの動作において
もっとも有効に力が入るポイントがあります
「ゼロポジション」と呼ばれますが
肩の関節が最も安定するポジションであることから
肩や肘の障害が起こりにくいともいわれています
野球の投球動作でいえば「ゼロポジション」でリリースすることにより
肩甲骨から上腕骨についているローテーターカフと呼ばれる筋肉群のバランスがとれ
シュート回転することなく体幹部からのパワーをロスを最小限にして伝えることができます

「ゼロポジション」とは上腕骨と肩甲骨が一直線上になる位置をいいますが

Photo

ちょうどこのような腕のポジションです(笑
挙上140° 前方に35°~40°ほど前に出したポジションになります

ピッチャーも疲れてくると「肘が下がる」なんてよく言いますが
肘が下がるとゼロポジションからはずれローテーターカフの張力バランスが崩れることにより
そのまま腕を振り抜くと内旋が係りシュート回転の球が行きます

あくまでもこの角度は肩甲骨と上腕骨の角度ですから
アンダースローであってもサイドスローであっても
これらが一直線上にあればゼロポジションは確保されます

さてゼロポジションはスポーツの世界だけの問題ではなく我々一般人の肩関節にも大事なポジションです
肩関節にとってゼロポジションは一番リラックスした状態なのです
脱臼の治療でもゼロポジションから関節の治療をするそうです
(ウチでは脱臼は扱いませんが・・・)

いくつかの肩関節の症状に対して私もゼロポジションを利用して施術することもあります
もっとも腕が上がらない人にはそこまでもって行くのが難しい作業ですけど・・・

3139
月刊トレーニングジャーナル12月号

今月の特集は「肩のエクササイズ」
使えそうなヒントがいくつかありました
もう一度ゆっくり読んでみることにします

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