知恵

一昨日の夜から朝にかけてまとまった雨が降りました
これで少しは涼しくなって夜も寝やすい・・・
喜んでいたら一晩中鳴り止まない雷の轟音と強い雨の叩きつける音で結局何度も目が覚めてしまいました
「でもそんなの関係ねぇ～」とあざ笑うかのような雨音でした
自然というものはひとの思惑通りにはいかないのが世の常です

「人工」という言葉があります
「自然」という言葉の反対概念のような使われ方もするようですが
「自然」からみれば笑止千万かもしれません
所詮人間も自然の一部に過ぎません
「人工」的に作られたものも、いうなれば自然の一部
それが環境を破壊したとしても自然の摂理に従いことは運びます
その結果が人間にとって不利益なものであったとしても
それすらも自然の一部なんでしょう

人類は歴史を積み重ね多くの知識を有しています
しかし知識だけではその行動において正しい判断ができるとはかぎりません
「知恵」とは物事の道理を判断し処理していく心の働き
物事の筋道を立て、計画し、正しく処理していく能力をいうそうです
自然の摂理を踏まえたうえでの振舞いがなければ
自然と喧嘩してしまうこともありえます
その結果は多分人間にとって不利益をもたらすことでしょう

知識についても我々が知らないことはたくさんあるはずです
あたかもすべてのことについて知識を有すると傲慢な勘違いをしていると
正しい判断ができないときもあるでしょう
ソクラテスではありませんが自らの無知を知ることにより
謙虚に自然の声に耳を傾けて日常を過ごすことが大切なのかもしれません

鳴り響く雷と土砂降りの雨の中
静かに寝ることもままならず
そんなことを考えてしまった私は変わり者であることを再認識しました（笑