初めて施術を受けられた方が2回目でお越しになられたとき
「帰られた後や翌日はいかがでしたか?」決まってこうたずねます
よく聞く答えとしては・・・
「グタ~っとしてすごい眠気に襲われた」
「身体が火照るような感じだった」
「悪かったところに違う種類の違和感を感じた」
ひどいケースだと「熱が出て寝込んだ」なんて方もおられました
せっかく遠いところまで行って施術を受けたのに・・・
少しでも楽にしてもらえると思ってたのに・・・
そんなにきつい施術ではなかったのに・・・
このように感じられても仕方のないことです
ところが「さらにその後はいかがでした?」とたずねると
多くの方は「楽になった」とおっしゃいます
もちろん程度の差はかなりありますが・・・
一般的にこのようなケースを好転反応と呼びます
漢方では「瞑眩(めんけん)現象」といいます
私はいつも「私の施術で治すのではない」と言います
施術そのものでなおすのではなく
施術することによって、その方が持つ「自然治癒能力」に働きかけて
その能力が充分に発揮できて初めて治るものだと考えています
だからいつも「私は人の身体を治すことはできません」とはっきり申し上げます
ところが本来持っているはずの「自然治癒能力」がお昼寝をしていて
どこかに痛みを感じた方が
施術を受けることにより「自然治癒能力」が目覚めたとき
慌ててたまっている仕事をやり始めます
それが「好転反応」だと考えていただくと簡単かもしれませんね
一般的に好転反応には
弛緩反応(身体のだるさ、眠気などの倦怠感)
過敏反応(下痢、発汗、患部の腫れや痛み)
排泄反応(大量の便が出たり、かゆみなど老廃物の排泄)
回復反応(吐き気、発熱、動悸)
これら4つの種類があります
さすがにこれらすべてが私の施術で起こるわけではないのですが
弛緩反応は一番多く見られる反応です
もちろんその後に何らかの症状の改善が見られなければ意味がないのですが
たいていの場合1~2日後には症状が少しは楽になっているようです
とりわけこの好転反応が強く出る人はそれだけ症状が重く
自然治癒能力が必死で働いているということなのでしょう
好転反応かどうかの目安としては
施術後24~48時間後には収まるか否かです
3日目以降になっても収まらない場合はなんらか他の原因があると判断した方がよさそうです
スポーツ選手が試合前日にコンディションを整えるために施術を受けたい
こういう場合もできるだけ前々日までに受けられるように促すのも好転反応のためです
せっかく施術を受けたのに試合当日に余計身体が動かないということも充分ありえますからね
「翌日はいかがでしたか」
「いや~たいへんでしたよ」
こんなやり取りを聞いて私がニヤリと笑うとき
施術が上手くいったんだなぁと感じていただければ幸いです
きっとその時点では今まで滞ってた血液の流れが
すばやく全身を駆け回ってあなたの身体を治そうと奮闘しているのですから・・・
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