« 天気がいいから | トップページ | 沖縄そば »

2007/05/11

けんびき

「けんびきがこってるんです」
こういう説明をよく聞きます
どちらかというとご年配の方が「けんびき」という言葉をよく使われるようです
「けんびき」という言葉は方言のようですが
関西だけではなくそれ以外の地方でも使われる言葉だそうです

「けんびき」について詳しい説明はこちらをご覧ください

簡単にいうと「首筋から肩にかけての筋肉」を表す言葉のようです
ここの説明では「整体の専門家に尋ねると、普通に使っていることばだという」とありますが
少なくとも私は「けんびき」という言葉をあまり使いません
私の母親などはよく使いますが
具体的にどこを示すのかわかりにくいのです
子供のころ母親の肩を叩いているときも
「けんびきすじがこってる」といわれ場所を探していると
肩甲骨の上角から内側縁を叩くと「そこそこ」と言っていました
どうやら私の母親は肩甲骨の周辺を「けんびき」と思っているようです

ところがこの仕事をしていると
肩甲挙筋(肩甲骨上角から上部頚椎にかけて)のあたりを「けんびき」と呼ばれる方もいました

気になって調べてみると「首筋から肩にかけての筋肉」を表す言葉ですから
それぞれの「けんびき」は間違ってはいないわけです
それにしても広範囲な部位を表す言葉ですから特定するのは難しいはずです

結局はこっているところを探すのは
自分で触ってみるのが一番のようで・・・

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

|

« 天気がいいから | トップページ | 沖縄そば »

コメント

祖母が使っていたので 抵抗なく 
その言葉使ってしまいます。
あともうひとつ。
「かいがらぼね」
肩甲骨のことなんですが
「冬薔薇さんは いつの世代の方ですか?」って
笑われます

投稿: 冬薔薇 | 2007/05/11 13:43

どっちも しらへんかった・・・。
「かいがらぼね」って綺麗な言い方ですねぇ~。

肩甲骨より ずっといいなぁ~。可愛い♪

投稿: teru | 2007/05/11 15:05

冬薔薇さん

「貝がら骨」っていい響きですよね
私の背中は貝の殻、海の響きを懐かしむ・・・(盗作
 
 
teruさん

うむむ。。。
若く見せようとしてません?(;一一)

投稿: ひろ | 2007/05/11 16:33

剣を引くから「けんびき」でしょうか?
ちなみに私の近所では、「ごとひき」、「やびき」というのも有ります(笑
ごとひき・・・・蛙のこと
やびき・・・・・釣り用語でハリス60センチぐらい
        矢をひく格好に似ているので

いや、関係ない事で・・ひき繋がりでツイツイ・・・

投稿: シャッチー | 2007/05/11 20:35

上野さん

相手の面にきちんと打ち込むことが掛け合いの基本かと・・・
そこからコミュニケーションが始まります(´-`)
 
 
シャッチーさん

あれ?そちらでは「けんびき」という言葉は使わないんでしょうか?

投稿: ひろ | 2007/05/12 07:54

ウチに来院される在日40年ニュージーランド人の神父さん(神戸在住)が「けんびきが痛い・・・」と言われます。
この方の場合は「肩甲挙筋と頭板状筋」なんですが、僕は「けんびき」って「肩甲挙筋と菱形筋」だと思い込んでいました。
広範囲な意味があったとは・・・。分かって助かりました!

投稿: dream | 2007/05/12 16:14

ニュージーランドの方もなかなかやりますなぁ(笑

私もずっと菱形筋のことだと思っていました
こんな広範囲を意味するなら
「肩がこった」と言ってもらった方がわかりやすいのですが・・・

投稿: ひろ | 2007/05/12 16:20

使いますよ!コッチでも、あんまり最近では聞かんですけど!そういえば昨日の夕刊(毎日新聞)かサンスポか、うろ覚えですが、新聞でも「けんびき」の話題が有って、ああ~こんな日かなと思いました。

投稿: シャッチー | 2007/05/12 19:27

シャッチーさん。。お若いですからね(^◇^)
私らの世代でも「けんびき」という言葉はあまりつかいません

投稿: ひろ | 2007/05/13 07:51

医者です。
「けんびき」は肩甲背神経の神経痛である場合と、大小菱形筋の筋肉痛である場合があります。もともとは中世の古語で、古くは「肩癖」と書きました。肩甲骨と背骨の間の領域を指すことばです。地方によって用例はさまざまで、九州では痛みより場所を示すことばとして用い、関西関東では痛みのこととして用います。特殊なのは四国の一部地域で、「疲れ」による症状はすべて「けんびき」と呼ばれます。ものもらいや口唇ヘルペス、筋緊張性頭痛など、すべてが「けんびき」と呼ばれる地域があります。四国出身のお友達がいたら、ヘルペスをけんびきと言うかどうか、聞いてみてください。

投稿: | 2007/09/06 23:26

ありがとうございます

地方によってずいぶんと使い方も違うようですね
ヘルペスまで「けんびき」という言葉を使うとは知りませんでした

またいろんなことを教えてくださいませ

投稿: ひろ | 2007/09/07 07:47

 「ケンビキ」で検索してこちらを拝見しました。実は今年80歳になる母が、昔のおやつに「ケンビキ焼き」と言うのがあり、田植えの後の慰労に作って出したとのこと、子供の頃のことなのでケンビキと言う意味も知らなかったけれど、「疲れる」と言う意味だろうかと書いていました。
 私は学生時代に座禅をしたときに、あの平べったい棒(キョウサクというらしい)でたたかれ、気持ちよかったことを思い出します。そのときの僧の説明では、ケンビキをたたくので、はっとするけれども痛くないとのこと、本当に痛いと言うよりは気持ちよかったことを思い出しました。

投稿: kurashiki₋keiko | 2009/07/05 07:02

「けんびき」という言葉を使うのはやっぱりご高齢の方が多いですね
「けんびき」と言われても解剖生理学の本には載っていないし、正確な位置を知りたいと思って調べてみました
皆さんそれぞれ漠然と使っておられるようですが、その正確な位置はバラバラだったりします(笑

キョウサクでけんびきを叩かれると血行がよくなり肩こりがなおるかもしれませんね
肩こりが取れると集中できるからちょうどいいですね(笑

投稿: ひろ | 2009/07/05 07:49

ケンビキは、普通にこられますね。
70代後半以上でしょうか。
以前は按摩用語と思っていましたが、
四国、香川と愛媛の方言のようですね。

当地の方かたは前ケンビキ、後ろケンビキと使い分けていますよ。
前がこると、歯痛、瞼のけいれん、後ろがこると風邪、慢性の咳とか。

投稿: 古形 | 2010/02/28 17:23

>四国出身のお友達がいたら、ヘルペスをけんびきと言うかど>うか、聞いてみてください
ヘルペスは
ケンビキがこって、はながさいた。」と表現します。
熱のはな、とか。ケンビキのはな」とかです。

投稿: 古形 | 2010/02/28 17:28

けんびきに前後があるとは知りませんでした
大阪でも年配の方は使われますが具体的な部位というのはそれぞれで違うようです

「熱の花」は我々も使います
でも「けんびきの花」というのは使いません
ところ変われば言葉変わるってとこですね

投稿: ひろ | 2010/02/28 19:26

>「熱の花」は我々も使います
>でも「けんびきの花」というのは使いません
うしろけんびき」がこると風邪をひくといいますので、
熱の華と混同するのかもしれません。

投稿: 古形 | 2010/03/01 01:03

人の体を触っているといつも不思議なことに遭遇します
いろいろな症状が出るときにそれぞれ緊張する筋肉が
ある一定の傾向があるということです

ここ数年注目している筋肉が「胸鎖乳突筋」です
胸鎖乳突筋は胸骨(胸の中央にある骨)と鎖骨から首を通り
乳様突起といって耳の後ろに出ている骨についています
よく「イ~」ってした時に喉の横に現れる斜めに走る筋肉です
ひろさん。それが
まえけんびき」です。

投稿: 古形 | 2010/03/01 01:15

いろいろ教えていただきありがとうございます

投稿: ひろ | 2010/03/01 08:07

>いろいろ教えていただきありがとうございます

丁寧にどうも、恐縮です。
讃岐うどんと一緒で、気にかけていただけるとうれしいですよ。
ケンビキの概念は整体、按摩には非常に便利なものですよ。
ずーと共通語だと思っていましたが、最近讃岐の方言としりました。
月間「秘伝」3月号に、なんか講習会の案内がでてました。
栃木の方でしたが。


投稿: 古形 | 2010/03/01 10:16

けんびきを検索しましたら、こちらにたどり着きました
「けんびき」と言う言葉は鳥取県や島根県の山陰地方でも使います。 内科や整形外科、鍼灸師の先生方にも普通に通じます(笑)

肩こり、頭痛、背部痛、歯が浮くような感じ・・・全部を総称して言ってました。
特に年配の方でなくても、若い人も同じように言ってましたよ。

疲れから来る上半身の症状や不快感を指して表現しておりました。

口唇ヘルペスは・・・熱の花でしたね。

投稿: かのんはな | 2011/06/20 21:48

この記事を書いたのが4年前なんですが
以来多くの方からコメントをいただき
地域や時代によって「けんびき」というひとつの言葉も
使われる頻度や具体的な部位も異なることを教えていただきました

山陰地方ではこの言葉もまだ現役として大活躍しているとか・・・
それを聞いて少しうれしい気持ちになりました
最近私自身けんびきという言葉を聞く機会がさらに少なくなったような気がします
気のせいか、たまたまなのかもしれませんが・・・
言葉は本当に生き物ですね

投稿: ひろ | 2011/06/21 05:17

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: けんびき:

« 天気がいいから | トップページ | 沖縄そば »