肋間筋
人は呼吸をするときに肺を膨らませ空気を取り入れます
そのときに主に横隔膜を使って息を吸うのが腹式呼吸
また肋間筋の働きで肋骨を大きく広げるのを胸式呼吸といいます
「肋間筋」とは「スペアリブ」のことです
肋骨は提灯のような蛇腹の仕組みになっていて
それを広げたり狭めたりするのが肋間筋の役割です
胸式呼吸だけに関しては
息を吸うときには外肋間筋が収縮することによって胸郭を広げ
息を吐くときには内肋間筋を収縮して胸郭を狭めます
通常呼吸をするときに意識しながらやることはほとんどありません
ヨガや歌うときには意識的に腹式呼吸をしますが
なにせ安静時でも一分間に20回程度も呼吸をするのですから
通常の生活でいちいちこの動きを意識していたらやってられません
これだけよく使う筋肉ですから
時として肋間筋が凝ったりすることもあります
風邪を引いて頻繁にセキをし続けても
当然肋間筋は強制的に動かされるわけですから
コリが出たり、中には痛み出すとこもあるようです
肋間筋が凝った場合、そのほかの筋肉と同様硬くなり縮んでしまうわけですから
息を吸おうと胸郭を広げてみても思うように広がらず
なんとなく胸が締め付けられ、息苦しい感じに襲われたりもします
っていうか、肋間筋が胸を締め付けているわけですから当然といえば当然です
毎年何人かの方は「息がしづらい」といって
病院で心臓や肺の検査を受けられ
結果的には「異常なし」の診断がくだり
それでもなお続く胸苦しさを訴えてウチに来られるケースがあります
誰だって息苦しかったら命の危険を感じて不安になるものです
こういう場合一番に病院に行っていただくのは当たり前のこととしても
その原因がまったく知りもしなかった「肋間筋」のコリだったなんてこともあるわけです
高齢者に見受けられるケースとしては
加齢により肋間筋が縮み胸郭全体が広がらなくなり
だんだん猫背になってくることもあります
いったんこうなりだすと私たちの手ではなんともならない時のほうが多くなります
普段あまり気にしない筋肉ではありますが
呼吸に必要な重要な筋肉のひとつでもあります
たまには肋間筋を大きく引き伸ばしてあげてはいかがでしょう?
簡単なことです・・・
腕を大きく上にあげて深呼吸するだけのことです
皆さんもチョッと疲れたときには無意識にこんなことをやっているでしょう
疲れて凝った肋間筋を引き伸ばして
肺いっぱいに酸素を取り込み、酸素を脳に送ってこそ
心も身体もリフレッシュできるというものです
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コメント
2週間くらい前に、かなり無理な力仕事をして以来 いすにもたれた時に息がつまる感じ、今まで平気だった程度の運動で猛烈に息が乱れて休みたくなります。
その仕事から3日間は大変な筋肉痛でしたが、それも治まり 4日目の朝でしたが、起床時 背中と胸あたりが痛く、寝返りもうてない状態になってました。 平常時の違和感は、それから三日ほどで治まりましたが、やはり少しの運動で息があがってしまうという状態です。 イスに背中をもたれた際も 少し胸がむせる感じです。
深呼吸した時、からだをひねった時などは、どうもありません。せき、痰、他の部位の痛みは感じません。
肋骨にひびか どこかの炎症でしょうか。
とにかく一番気になるのは 少し階段を駆け上がっただけで 胸がキューとしめつける感じで 呼吸があがってしまいます。
いろいろネット内 見ましてここにたどり着いた次第です。
やはり 無理しすぎだったようですが 、快方までには時間かかりますでしょうか。
投稿: チカラ仕事の43歳 | 2010/05/23 21:05
正直申し上げて文章では正確なことはわかりません
ただひとつ申し上げておきたいのはこういったときはまず整形外科で受診していただきたいということです
ご心配の通り肋骨が折れていたりひびが入っている可能性も考えられます
その場合整体や整骨院ではやりようがないばかりか
症状を悪化させる危険性すらあります
筋肉に炎症がある場合はとりあえずは安静にしておくことも大切です
整体などの手技療法が有効な場合は物理的な損傷はないけど
肋骨周辺の筋肉が異常緊張している場合に限られます
まずは病院で物理的損傷の可能性から探っていただくことをお勧めします
投稿: ひろ | 2010/05/24 07:47
はじめまして、こんにちは。今僕は、毎日呼吸法(ヨガ含む)をやっております。理由は、心が落ち着かなかったことと、声が出しにくかったこと(喉の筋肉が硬いんです、僕)ことが主な理由です。今では、だいぶ心が落ち着いてきました。でも、最近ふと疑問に思いました。とあるブログを見ていたら、肋間筋や肋椎関節が硬い人は、どんなに呼吸の練習を積んでも、思うように肺活量が増えにくい。とありました。そこで、振り返ってみました。思えば、ここまで呼吸が深くなるのに(といっても、まだ1分間に15回程度ですが。最終目標は、1分間に5回です)、随分かかったな、と。僕は、呼吸法の秒数を記録してるんですが、今、10秒吸って10秒止めて10秒吐く、というサイクルをやっております。とりあえずは、20秒吸って~というのを目指したいんですが、1年やっても10秒のサイクルまでしかできないんです。個人差もあるんでしょうが、この個人差が発生する理由の一つに、肋間筋や肋椎関節の硬さが関係するのでは?と考えました。とあるブログで、この肋間筋と肋椎関節をを柔らかくする効果的な方法を見つけました。この方法は、横隔膜のストレッチにもなるようで、呼吸にとって良さそうな方法です。まず、深呼吸で胸いっぱいに息を吸いながら、上半身を左右に10回ずつひねる、というものです。ところで、いくつか質問がありますまず、深呼吸する時って、自分の吸える範囲で吸うのでも大丈夫ですよね?自分の吸える以上の空気を吸うのは、やっぱやり過ぎですよね?それと、深呼吸で肋間筋とか横隔膜って、鍛えられるんでしょうか。単に柔らかくするだけなんですか?横隔膜や肋間筋を柔らかくするだけでも、呼吸って深くなりますかね?長々と書いてしまいましたが、真剣に悩んでます。ご返答、待ってます。
投稿: キムチ冷麺 | 2012/07/01 00:09
文面ではどれくらい呼吸法を続けてこられたかはわかりませんが
ある程度変化が感じ取れるようになるまで数年はかかると思われます
もちろん個人差はあるでしょうし、普段の生活の中での呼吸筋の緊張の度合いによっても違いはあるはずです
ただしプラーナヤーマ(調気法)なんかは10年20年でもなかなか思うようにいかないものと聞きます
もし変化が現れるのに必要な時間が経過していないのであれば地道に続けなければならないでしょうし
長息による呼吸法、短息による呼吸法、腹式呼吸、胸式呼吸など様々なやり方も複合的にした方がいいように思います
投稿: ひろ | 2012/07/01 08:42