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2007/03/07

臨機応変

サラリーマンの新入社員だったころ
上司に言われて困ってしまう言葉がありました
「臨機応変に対処しなさい」
そういわれても右も左もわからない新入社員のことですから
その判断をするに当たって判断材料が乏しいわけです
慣習や周りの状況がいまいち理解できないで行動すると
けっこうトンチンカンなことをやってしまいました

臨機応変=機に臨(のぞ)み変化に応じて、適切な手段を施すこと。

辞書にはこうありますが、基本的な判断基準なしに変化に対応できるはずもありません
当然、事前の準備が必要です
「そんな当たり前のことがわからんか?」
繰り返し罵倒されながら
「臨機応変」とは上司の指導力のなさを補う言葉と理解し
理不尽さを感じながら嫌いな言葉となっていきました

ところが何年も同じ仕事をやっていると周りの状況判断もでき
次第に変化に対応できるようになりました
「臨機応変」とは状況認識力と行動に対する結果の予見ということが徐々にわかってきました
結果的に教えられるものではなく、自分で養っていくものであるということがわかったのもずいぶん後のことです
 
 
人の身体は千差万別です
時期や時間によっても変化します
解剖生理学の本に書いていないことがたくさんありました
もちろん身体の基本的な知識を習得することは大前提ですが
それだけで身体を理解できたというわけではありません
むしろ変化するからこそ「痛み」や「症状」が出てくるはずです
みなさん理不尽な痛みに耐えかねて来られます
私たちはそれに対応できないと仕事になりません
ひょっとしたら私たちの仕事は「臨機応変」そのものなのかもしれません

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コメント

おはようございます。

まさに!です。(^^)
僕らの仕事もお客様は十人十色。
髪自体の質も違ければ、求められるものも違います。
本番は100%臨機応変。
それを成すには土台にベーシックな知識と技術力。
それを備えた上で初めてそれらに幅を持たせます。
きっと、ひろさんの地域の理美容室でも、夜遅くまで
明かりがついて若い子達の練習する姿が見れるものと思われますが、つまりはそういうことなのですよね。(^^)
さすがひろさんはすばらしい。

投稿: ふんばり店長 | 2007/03/07 07:51

お褒めに預かり光栄です(^◇^)

人の身体は筋肉でも髪の毛でも同じだと思います
それぞれのクセがあって同じものはないはずです

ふんばり店長さんの仕事では
さらに「好み」という要素も加わるからなおさら難しいですね

投稿: ひろ | 2007/03/07 08:42

>上野さん、

ハサミを落とすと、中には買い換える人もいるくらいです。
結構デリケートなものなんです。(^^)

投稿: ふんばり店長 | 2007/03/07 15:03

こんにちわ!
臨機応変に・・・とよく言われますよね。
教えられるものではなく、自分で養っていく
ほんと、その通りかもしれませんね。
年を重ねて、見えてくるものって、たくさん
ありますものね。

投稿: うさうさ | 2007/03/07 16:13

うさうささん

年を重ねて見えてくるのも多いですね
年を重ねて細かい字が見えないなくなるのは辛いですけど・・・(笑

投稿: ひろ | 2007/03/07 16:18

昔はよく段取り6分に仕事は4分てな事言われましたが(アレちょっと違うか?)知識、もちろんイロハのイの字を知らなければ(私達で言うと解剖生理学の事でしょうか?)まず話になりませんが、本当の知識(経験による引き出しの数)が無いと対処ってできないんでしょうね、何でもそうですが
、こう来たらこう行こうというイメージが無いと(ひろ先生も書いてられた3Dで考える事なども)経験してない事があっても対処なんて出来ないんでしょうね。

投稿: シャッチー | 2007/03/07 19:05

3Dで身体を理解するためにはそれだけ身体を触らないといけません
その前に解剖生理学の知識がなければお話になりません

解剖生理学だけは今のうちにきっちり身に着けてくださいね
私も何年経っても解剖生理学ばかり勉強しています
基本とは年数が経つほどしっかりしたものが必要になります
平屋建ての基礎工事とマンションの基礎工事では自ずと幅も深さも違ってきます

投稿: ひろ | 2007/03/07 20:19

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