足のむくみ
朝、普通に履けたブーツが夕方になると履きにくい
こんな悩みを持つ女性も多いことでしょう
立ち仕事の方になるとその人数も格段に多いはずです
「足のむくみ」は単なるむくみにとどまらず、その他の症状も併発する恐れがあります
血液の循環は心臓というポンプから送り出され
動脈からそれぞれの毛細血管へと流れ、静脈を通って心臓に帰ってきます
心臓の力で押し出された血液は動脈を膨らませながら進んでいきますが
いったん膨らまされた動脈が縮み時の勢いを利用してさらに前へと血液を送る力に変わります
ところが心臓に帰るべき静脈血は動脈血のような推進力の影響を受けません
筋肉の伸縮と弛緩の力を利用して心臓まで戻ってきます
しかも足に送られた血液は重力に反して上に押し戻さないといけません
また途中まで上がって逆戻りしても困ります
そこで静脈には逆流防止の弁がついています
ちょうど灯油を入れるポンプのような機能があります
ふくらはぎが「フットポンプ」とか「第二の心臓」と呼ばれるゆえんです
(出典:IPA「教育用画像素材集サイト」)
下腿三頭筋(ふくらはぎ)が主な推進力となって
足に流れてきた血液を心臓に送り返すわけですが
一日仕事をしているとどうしてもこの筋肉が疲れてきて
運動能力が落ちると同時に血液を送り返す能力も低下していきます
ただ足のむくみは流れなくなった血液がたまってというわけではありません
血管外にある間質液がたまってしまうのがむくみの原因となるのです
本来、間質液は一定量に保たれて、それ以上は血液やリンパの働きで輸送されるのですが
筋肉が硬くなることにより毛細血管の圧力が増大しバランスを崩し
輸送されることなくそのまま足に残ることになります
もちろんこれは一般的なケースですが
そのほかにも内臓疾患(腎臓・肝臓・心臓)からむくむ場合もあります
さて。。これ以上難しいことをいうと墓穴を掘りそうなのでやめておきますが(笑
どうしたらむくみを解消できるか?
これが一番の問題点でしょうね
実は・・・
ウチの施術はほとんどのケースでふくらはぎを下から上にさする作業から開始します
腰痛であろうが肩こりであろうが頭痛であろうが・・・
ほぼお構いないなしにふくらはぎをさすります
いろいろと企業秘密もあるのですが・・・(笑
とにかく血液とリンパの流れを促進して循環器系をより正常な状態にするのが目的です
しかし皆さんにしていただきたいのは足をさすることではありません
むしろさすらなくても血液やリンパの流れが滞らないような体にしていただきたいのです
立ち仕事の方がなぜむくみやすいか?
座りっぱなしの事務系の方がなぜむくみやすいか?
それは長時間にわたって下腿三頭筋が緊張し続けているから(立ち仕事)
あるいは長時間座りっぱなしで下腿三頭筋が弛緩しているからです
ふくらはぎのポンプ作用は緊張と弛緩を繰り返しすることによって起こります
普段からそのような生活を続けていると下腿三頭筋の持久力が低下して
すぐに疲れて硬くなってきます
何が言いたいかというと・・・
要するに歩いていただきたいわけなんですが
ここで注意したいのはあくまでも持久力が大切なので
走って瞬発力を向上させる必要性はありません
むしろ一歩一歩かみ締めるように筋肉の伸縮をできるだけ多くさせる方が有効です
ポンプ作用が働いて血液の流れがよくなってくると
ポカポカ身体が温まってくるはずです
このとき毛細血管の隅々まで温かい血液が流れているはずです
その状態を身体に習慣づけることにより間質液のバランスは整い
むくみにくい身体になります
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コメント
おはようございます。
なるほど!
足のむくみと冷え性が悩みの種の嫁さんに、
早速この事を伝えたいと思います。(^^)
ありがとうございます。
投稿: ふんばり店長 | 2007/03/02 09:14
お仕事柄長時間たっていることが多いでしょうしね
できるだけ柔らかいふくらはぎを維持していただくようにお伝えください
投稿: ひろ | 2007/03/02 10:24
ひろ先生!IPA教育用画像・・こんなのが有ったんですね!早速お気に入りに登録しました。これらを使って説明されてるのを読んでいると講習に行ってたのを思い出して更に勉強、勉強と思います。
投稿: シャッチー | 2007/03/02 17:29
この教材はわかりやすいので説明するときにはよく使います
ただし勉強するのには量的に不足していますかな?
投稿: ひろ | 2007/03/02 18:21
はい!!気合入れて歩きます。
がんばります。桜島大根が 普通の大根に・・・。
なりますやろか?ひろ先生???
でも、ほんとに 朝歩くと一日気持ちいいんです♪
投稿: teru | 2007/03/03 13:46
ゴボウになります(嘘
いいですね。。すがすがしい気持ちで過ごせるなんて・・・(´-`)
投稿: ひろ | 2007/03/03 14:26
今日もまた、かかりつけの鍼灸医を訪ねたのですが、そういえばあの先生も、毎回必ず(今日もですが)足を暖め、チョットマッサージをし、鍼を打ちます。その先生からは、昨年捻挫の治療中に「デスクワーク中も足元にタオルなどを置いて、それを足の先で持ち上げたり下ろしたり…という運動をしなさい」とも言われました。
また、昨年訪れた整骨院では「とにかく歩きなさい」といわれました。同じことを意味しているのかもしれませんね^^
投稿: あっけ | 2007/03/03 22:28
足まわりの血液の循環が悪ければ
鍼を打っても効果は半減するからではないでしょうか?
本来は自分で歩いて血行をよくすべきなんですが・・・
投稿: ひろ | 2007/03/04 08:27