どなたでしょう?。。私がうどんしか食べないって言ってるのは・・・
基本的に麺類はすべて好きです
それにしてもこれだけうどんにシフトしてしまったら
そういわれるのも無理はありません
とびっきり旨いうどんばかり食べているわけですが
一度旨い蕎麦も食べてみたい・・・
そういう欲求が頭をもたげてきました
ところが大阪ではそういうお蕎麦屋さんは少ないんですね
検索してみてもこれと思うようなお店はうどん屋に比べてあまりありません
その中で「ここならば間違いない」というお蕎麦屋さんを見つけ出しました
大阪ドーム(京セラドーム)から徒歩5分程度のところに
一風変わったお店があります
その名も「ろあん鮎美」さん
月曜日から木曜日まで貸事務所を借りての営業だそうで
どこから見ても蕎麦屋の体裁ではありません
まさにオフィスのような外観の扉を開けて中に入ると
ワンルームマンションのような内装です
ダイニングキッチンのように厨房とが一体化されていて
どこかのお宅に招かれたような印象があります
玄関口で靴を脱いでスリッパに履き替えると
半円形のテーブルが2台あるのみ・・・
そうそう・・・
ここのお店。。夜は予約制なんですよ
これじゃ予約制でないと収容できませんもんね
私を出迎えてくださったのが若い綺麗な女性でした
なんと彼女がここのお店のご主人の鮎美さんです
夜はひとりでこのお店をやってらっしゃって
とてもじゃないですが大勢のお客さんには対応できません
予約制にしたのも思わず納得できます
まるでどこかの整体院にようだなと思いました(笑
クラシックがかすかに流れる落ち着いた空気と
お店に飾られた洒落たオブジェは蕎麦屋のそれではありません

「ご注文はお決まりですか?」矢継ぎ早に聞かれることもなく
ゆったりと時間と空間が楽しめるのもこのお店の魅力のひとつなのかもしれません
しばらくゆったりした時間に身を委ねていると
揚げた蕎麦が運ばれてきました

こうばしい蕎麦の香りがしてついこっちの方も進みます(笑

ついで盛り蕎麦を注文するとついてくるつきだし

巾着の煮物でしたが
中には筍、ニンジン、コンニャクが細かく刻まれて
あっさりした薄味で、添えられたゆずの香りも引き立ちます
菜の花の苦味も大人の味ですねぇ
これはどうしても食べたいと思った「そばがき」

亡くなった祖父がそばがきが好きで
子供のころに一度だけ食べたことがありました
もちもちとした食感でこれまた蕎麦の味が口いっぱいに広がります
そしてお待ちかねの盛り蕎麦
その前に出汁とわさびが運ばれてきましたが

当然これも本物のわさびを目の前ですりおろしたもの
なんといってもわさびは香りが一番ですね
満を持して登場したのがメインの盛り蕎麦


ご覧のとおりエッジの切れた艶々の蕎麦です
箸を持つのももどかしく
少しだけめんつゆをつけていただくと
「今まで食べた蕎麦はいったいなんだったんだろう?」
生まれて初めて蕎麦を食べたような感覚に襲われました
麺のコシといえばうどんの専売特許とばかり思っていましたが
イエイエ。。見事な歯ごたえ、舌触りです
噛んでみれば蕎麦の実を噛み砕いたような味わいが口いっぱいに広がります
盛り蕎麦一枚でやめておくつもりでしたが
こんな蕎麦はそうそう食べられないとばかりに追加を注文してしまいました
おまけで出していただいた「なます」

「長老木」(チョロギ)と呼ばれる縁起物が添えられていました
最後はもちろん蕎麦湯

気がついたらお店に入って1時間半を過ぎようとしていました
ゆったりとした時間と空間の中でいただく最高の蕎麦
少し贅沢なひと時でしたが
大人の味わいを楽しめる、すこしオシャレな蕎麦屋でした
「ろあん鮎美」
大阪市西区千代崎2-22-16
TEL:090-3896-9829
営業時間:12:00~15:00 夜は要予約
営業日:月曜日 - 木曜日
追記
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その間、蕎麦の香りをお楽しみくださいませ(´-`)
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