近頃、お越しになる方の様子がおかしいようです
腰痛ならばいくつかの外科的なのパターンに分類されるのですが
触ってみても筋拘縮の場所が若干変わっているようです
背部痛や肩こりだってそうです
通常みられるケースとは違う痛み方や痛む場所を訴えられます
「内臓からきているかもしれませんね」
こんなことを言う場合が多いようです
東洋医学では「内臓体壁反射」という概念があります
内臓に異常がある場合、その異常を脳に知らせるため
末梢神経から中枢神経へとその情報を伝達し
最終的に脳に伝わり痛みや違和感という形で感じるようになります
神経は電気のコードと異なり合流したり分裂したりします
ちょうど混線するかのごとくその情報が体のいたるところに流れ
内臓の不調が体の他の部分に投影されることもあります
たとえば「足つぼマッサージ」などでも
「ここは胃のツボですね」なんていって
グイグイ押されるとなんともいえない痛みが走ることもありますね
簡単に説明すると「内臓体壁反射」とは
内臓の不調が他の部分に異変を引き起こすということです
ホントはもっと難しい話で多くの説もあるようですが
あまりにも深遠な話になるので私には説明ができませんので
この程度でご容赦を・・・
鍼灸などでいわれる「経絡」も「内臓体壁反射」と関連する概念かもしれません
オステオパシーでも体表に現れる「しこり」を刺激することにより
アプローチをかける技法があります
とりわけ例年に比べて天候が不順なようです
その影響でしょうか?
自律神経の乱れから体調を崩される方が多いようです
それゆえ内臓機能も影響を受け、一般的な痛みではなく
けだるさの伴う痛みも多いようです
例えば腸の機能が低下し、便秘や下痢を伴う腰痛
腎機能の低下から来る腰背部痛
(むくみがあることも多いようです)
などが何件かありました
中には病気の可能性が感じられて
病院に行っていただくようお願いしたこともありました
通常時の痛みとは原因も違うので慎重にならざるを得ません
必ずしもすぐによくなるというわけでもないので
何回も通っていただくケースもあります
毎年、季節の変わり目になると
こういった方が多くお見えになります
「病院に行っても異常なしといわれたのですが・・・」
こんな方でも意外に内臓の機能が低下していることが原因なのかもしれません
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