あるお方から大腰筋についてもっと書いてほしい
こんなリクエストを頂きました
今まで大腰筋についてはいくつか書いてきましたが
今回は私独自の見解について書いてみます
ただし医学的な根拠については???ですので
そこんとこについてはご理解いただきたいと思います
大勢の人の身体を触っていると
いろいろなことを感じます
ある種の法則性みたいなものです
それらのほとんどは「勘」みたいなもので
根拠に乏しいというのが難点ですけど・・・
大腰筋というのは腰痛関連の筋肉では
多くの場合「鍵」になる筋肉だと思っています
「大腰筋を制するものは腰痛を制する」(byひろ)
それぐらい大事なものだということです

ところで腰痛の場合大腰筋だけが拘縮しているケースはまれです
腰背部や大腿部の筋拘縮も当然のように起こります
これに対してひとつの法則性を感じています
大腰筋が拘縮する場合それに対し拮抗関係にある筋肉も
同程度の拘縮を見るということです
大腰筋の作用は
大腿を上げる(股関節の屈曲)
下肢を固定するときは体幹を前屈する
ということです
ということはこれらの作用に対し拮抗関係にあるのは
股関節の伸展にかかわる筋肉と
体幹の背屈にかかわる筋肉ということになります
股関節の伸展にかかわる筋肉としては
大殿筋とハムストリングス(半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋)
体幹の背屈(腰背部)にかかわる筋肉としては
脊柱起立筋ということになりますが
大腰筋が拘縮するときはその拘縮の程度に応じて
大殿筋やハムストリングや脊柱起立筋に拘縮が見られるようです
左右一対で存在する大腰筋ですが
「インナーマッスル」と呼ばれるように
これらを触ることはできません
つまり触診によりその拘縮度合いをはかることはできません
しかしこれら拮抗関係にある筋肉を診ることにより
大腰筋の状態を推察することも可能ではないかと考えています
大腰筋の拘縮度合いを診るテストもありますが
激しい腰痛に人にこのテストをすること自体危険なときも少なくありません
そういうときに他の筋肉で推測することもできますし
また施術においても直接大腰筋に対するアプローチが危険だと感じたときに
ハムストリングや大殿筋や脊柱起立筋をほぐすことによって
大腰筋に影響を与えることも可能ではないかと思うのです
さてこの法則性の論拠なんですが・・・
これがまたわからないんです(悩
おそらく相反神経支配に関連しているのではないかと考えているのですが
適切な説明がつきません
どなたかご存知の方がいらっしゃれば教えていただきたいです
(参考:神経回路)
理解できたら年末のレポートの題材にさせていただきます(笑
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