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2006/01/29

腰の回転

ゴルフをやり始めたとき
必ず言われるのは腰の捻転
テークバックのときに左肩を顎の下まで持ってきて
90度回転するようにいわれました

ところが腰を中心とする上半身の捻転の角度は45度程度しか回りません
一度試していただくとすぐわかりますが
いすに座って骨盤を固定してしまうと
45度が限界です

90度-45度=45度 という計算になると
残りの45度の回転はどこから来るのでしょうか?
残りの45度のほとんどは股関節を捻ることによって生じてくる回転なんです

ゴルフだけに限らず野球のスイングなどでも
スイングパワーの源は殿筋、大腿四頭筋、腸腰筋なんです
これらの筋肉はすべて太くて大きい筋肉です
股関節を捻転しそれを動かすことによって大きなパワーを生み出し
それを背骨を軸にして上半身に伝達し
腕からゴルフクラブ(あるいはバット)
シャフトからクラブヘッドにそのパワーをパワーロスなしに伝えたら
ナイスショットが生まれるというわけです

だから腰の捻転といっても背骨を中心とする
腰から背中の捻転から生み出されるパワーで球を打つということではありません
あくまでも股関節の捻転から生まれるパワーを上手に伝えることがその使命になります

そのため私のように今まで一度たりとも100を切ったことのないゴルファーに多いのは
上半身の力を振り絞って、逆に下半身からのパワーを邪魔することです
たかだか上半身の捻転で生み出されるパワーなどしれています
伝言ゲームのように最初の人が言った言葉を
最後の人まで伝えることができたらいいスイングができるはずです

それともうひとつよく私がやったのは
猫背のように曲がった姿勢になりがちなことです
上半身の役割は回転運動によって得られた下半身の力を
クラブヘッドに伝達することです
ちょうど背骨はコマの軸のようなものです
コマの軸が曲がっていたらコマは上手く回りません
パワーロスが激しいからです

ゴルフや野球のスイングは
いかにして下半身で力を生み出し
いかにして上半身でその力を効率よく伝えるか
というのがポイントになるようです
つまり下半身に力を入れて上半身の力を抜く
というややこしい作業になります

ただし上半身の力を抜くといってもまったく動かさないわけではなく
ムチのしなりのように下半身のパワーを増幅するために
微妙な力と伝達するときのリズムが大切なんです


これだけのことを言っておいて
どうして100を切ったことがないんだ?
不思議に思われるでしょうね

私は整体を志してからは一切ゴルフクラブを握っていないんです
でもこれだけの理論がわかった今ではきっと・・・
100を切るに違いない・・・
ゴルフ場にいくまではそう信じておくことにします(笑

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