腰痛のパターン
たまにはためになるお話を・・・
「腰痛の原因」といっても人それぞれです
「腰痛にはこの運動をすればいい」といって
ひとつの筋肉を鍛えてもなかなか腰痛は改善しません
「腰痛」という症状が出るまでにはいくつもの筋肉が悪くなり
腰を中心としてアンバランスが出たときに初めて「腰痛」という結果が生じます
従って一箇所の筋肉を鍛えても全体のバランスが損なわれている限り
腰痛は取れないわけです
そのパターンといってもさまざまですが
ある程度共通した項目があります
この図にありますように
腰痛関連の筋肉では最重要(と私は思ってます)である
脊柱起立筋と腸腰筋が硬くなり、筋短縮します
さらに腹筋群と殿筋群が筋力低下します
この現象を下位交差症候群というのですが
下位交差症候群の現象としては
腰椎の前彎、つまり腰が曲がった状態になります
そしてこのアンバランスな状態は
ちょうど図の線が交差するポイント
腰椎の5番から仙骨上部にストレスを与えます
ここがちょうど腰痛が一番起こる箇所なんです
このようなパターンは腰痛を訴える方の半数以上を占めると思われます
っていうかほとんどの人がこのような状態なのかもしれません
もちろんこれだけで済むわけではありません
このような状態になっている人は
大腿直筋・大腿筋膜張筋・内転筋なども
硬化し、短縮している場合が多いようです
あまり難しいことをいっても読み辛いかもしれませんけど
要するに腰痛は一箇所の問題や、ひとつの筋肉の問題ではありません
運動をする場合でもできるだけ全身を動かしながら
筋力バランスをつけるような運動をしていただきたいのです
「腰痛を治すためにこの筋肉を鍛える」
この発想も間違っているとは思いませんが
筋力バランスが損なわれたままではいい結果は望めません
(図はマッスルエナジー・テクニック「医道の日本社」より)
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コメント
ひろさんのお話、いつもためになってますよ。
実は先日、私が通っているフィットネスサークルでひろさんの話題が出たんです。
指導してくださる先生が私のブログからひろさんのブログを見たそうで、たまたまぎっくり腰になっていた先生は興味深く読まれたそうです。
私も未だに腰痛が治りきってませ~ん。
投稿: akko | 2005/09/09 20:02
あらま。。知らん間に有名になってたんですね(笑
今日ここで書いたことは一般的な腰痛のパターンなんですが
全体のバランスを整えたら少しは楽になるかもしれません
でも完全に腰痛から開放されることはむずかしいです
できるだけ症状が出ないように工夫するしかないのかも・・・
投稿: ひろ | 2005/09/09 20:32