さなぎ
この仕事も長いことやってると
体を触ると色々なことがわかってきます
どうしてこんな症状がでたのか?
その原因を探るために触っているのですから
当然といえば当然のことかもしれませんけど・・・
中には体表面が微妙にこわばっている人がいます
それも全身・・・
何らかの作業をして一定の筋肉に疲労がたまっているのであれば
その作業に関連した筋肉だけが凝り固まっているのですが
全身を包み込むようにして硬くなっている場合は少し事情が違うようです
あたかも「さなぎ」のように筋肉が硬い膜のようになっているときは
かなりのストレスが長期間続いているのが原因ではないかと推察します
人は外部から攻撃を受けるときには全身の筋肉を硬直させて
体に受けるダメージを最小限に抑えようとします
もし殴りかかられたとき脱力状態でボーっとしていると
そのダメージは骨折や内臓に損傷を与えるかもしれません
こうなったら一大事です
人は攻撃されるとき反射的に筋肉を硬直させるのです
外部から加えられる精神的なストレスでも
体は無意識に反応し微妙な力が入るようです
このような緊張はたとえ少しのものであっても
長期間続くと疲労してしまいます
一時的な緊張感であればそれが終われば
「あ~やれやれ」といって
肩の力が抜けていきます
ところがそうでない場合は
うっかりすると寝ている間にも微妙な力がはいってしまい
気がついたら全身に疲労感が伴います
ちょうどテレビを消すときにリモコンスイッチで消した場合
主電源は入っていてわずかに電力を消費します
ちりも積もれば山となるってなもんで
その分の電気代は支払わなければなりません
電気であれば料金さえ支払えばすむのですが
体の疲れはそうは簡単にいきません
気がついたころには体のどこかに痛みが生じ
さらにそのままにしておくと色々なところに
複数の症状がでるようになります
体を触っていて
「なんか強いストレスかかってません?」なんて聞くと
「どうしてわかるの?」と驚かれますが
実際体にその兆候が現れているのです
さなぎからかえったのがカブトムシのような
硬直した体だったら浮かばれませんね・・・
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