骨盤のズレ
整体・・・といえば皆さんいったいどういうことを連想されますか?
「骨盤がズレています」「背骨がズレています」
なにかこういうセリフをイメージされませんか?
事実、私もよくこういうフレーズを使うこともあります
中には「すべての病気は骨格のズレから生じる」
と言い切る方もいらっしゃいます
では「骨格のズレ」とはいったいどういう状態のことをいうのでしょうか?
元々関節にはある一定範囲において動ける範囲があります
これを関節の可動域といいます
たとえば首の骨(頚椎)は7つありますが
それぞれの可動域を合計すると真横まで頭を回すことができます
ところが何らかの原因によって
本来動けるところまで動けないケースがあります
こういうときには、ある骨がズレている可能性が高いのです
そしてその場合、力を抜いて普通にしていても
ズレている骨は中間の場所に戻ることができず
左右どちらかにズレているというわけです
(実際は左右だけとは限りません)
ただしそのズレはほんの数ミリあるかないかに過ぎません
「ふむ。。これはいかん!!」とばかりに矯正をするんですが
でも正直に申しますと全部が全部矯正しないとダメなのかというと
そうは思いません・・・少なくとも私は
なぜかというと街を歩いていてもある程度の年齢以上の方は
たいていどこかズレている人がほとんどなのです
かく言う私も毎朝骨盤がズレているのを確認しています
多くの場合、骨格をずらす影の黒幕は筋肉なんです
基本的には骨がひとりでにズレるということはありません
ずらしている犯人がいます
それが筋肉というわけなんです
筋肉はそのときの状況によって硬くなったり、縮んだりします
疲れたら、寒くなったら、朝起きたら・・・
それだけで筋肉は硬くなり、縮んだりします
そのたびに縮んだ筋肉が付着している骨は引っ張られます
そしていとも簡単に骨はズレます
ということは疲れが取れたら、暖かくなったら、動いて血液循環がよくなったら・・・
それだけで筋肉は柔らかく伸縮自在になり
自然に骨格のズレは解消することもあります
むしろその方が大事なことだと思います
自分自身で元に戻せる能力を活用する
あるいはそういう能力をつけること
自らのちょっとした意識付けでできるのです
因みに私の場合は出勤時のウォーキングで
ストレッチをしながら歩くことによって解消しています
私たちの出番は慢性的になり自らの能力で解消できないときじゃないでしょうか?
「骨盤がズレてますよ!!」強烈なインパクトを感じるこの言葉に翻弄されるべきではありません
私も職業でやっている以上、なんらかの営業活動は必要かもしれません
しかしイタズラに恐怖心を煽って
「このまま放っておくと大変なことになりますよ・・・」
なんてのは好きではありません
実際に痛みは出ていないが危なそうだな・・・
という方も多いので、その判断は難しいかもしれませんが
まず生活習慣でやるべきことをやっていただきたいのです
その上でちょっと危なそうだな
と感じられたら、そのときは私たちの出番かもしれません
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コメント
ココログから整体の文字を見てやって来ました。
「Dr.ジョーンズのストレイン・カウンターストレイン」を翻訳した太田です。こちらでもカウンターストレインを使っているようなので親しみを感じます。わたしのところは鍼灸治療ですが、半分以上カウンターストレインを使っています。いい治療に出会えたことを幸運に思っています。
新聞記事も見ました。すごいですね。これからもがんばってください。
投稿: ripple | 2005/03/25 18:43
感激です!
先生の訳書は今も私のバイブルとなっております
ストレイン・カウンターストレインはその後も進化を遂げていますが
その原理原則は全くもってすばらしいものだと思います
また機会があればご指導くださいませ
投稿: ひろ | 2005/03/26 09:10