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2005/01/06

風が吹けば桶屋が儲かる

先日、肩甲骨の動きが悪いと肩が凝りやすいというお話をしましたが
我々の業界では全然関係のない場所が原因で
他の箇所に痛みが出るというケースが
言い伝えのようにいわれています

思わず「なんで~?」といってしまいそうなのもあります
整体をしている人ならいくつもそんな例をご存知なはずです

いくつかご紹介します
「手首や肘が痛いときには胸椎の1番4番を疑え」
胸椎の1番4番といえば首の付け根のすぐ下になります
私もこれをはじめて聞いたときには「どうして???」と思いました
私なりの解釈ですが・・・・
胸椎の1番4番あたりには菱形筋という筋肉が付着しています
この菱形筋は肩甲骨の内側についていますが
菱形筋が短縮すると肩甲骨は背骨に向かって引っ張られます
結果的に肩甲骨から腕の骨(上腕骨)に付着しているいくつかの筋肉に緊張が生じます
そしてこれらの筋肉の緊張は腕の後ろの筋肉(上腕三頭筋)に緊張を生じさせます
この上腕三頭筋は肘の下までついているので肘関節にアンバランスが生じ
肘に痛みが出るというわけです

いかがです?我ながら見事な推理でしょ?(笑


「肩関節の障害は反対側の股関節を疑え」
普通歩くとき右足を出したら、左手が出ます
これは人間が四足歩行をしていたときの名残で
背骨を中心とした運動軸をぶれさせないためにも必要なことなのです
ところが股関節に異常があると後ろ足の歩幅が減ります
そうなると四足歩行の場合前足だけが通常の歩幅だったとするとバランスが取れなくなります
そこでほぼ同時に出るはずの反対側の肩関節にも
制限を与えることによってバランスをとろうとしているのではないかと考えます

お断りしておきますがこれらの意見は私個人の勝手な見解ですので正しいかどうかわかりません
よいこの皆さんは鵜呑みにしないでください(笑

でも体の運動生理学的な連続性を考えながら痛みを分析していくと
いろいろな面白い発想が生まれてきます
人の体は教科書にある骨や筋肉の図と違って動いているのですから
いろいろなことが起こりえます

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