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2004/12/11

温めるか?冷やすか?

施術を終えた患者さんがよく尋ねられます
「こういう場合温めた方がいいんですか?それとも冷やした方がいいんですか?」
実に難しいところです・・・・
実際治療院によっても言うことがまったく違う場合があります

一般論ですが・・・・
急性症状で炎症をおこしているような場合には冷やすことによって炎症を沈め
慢性症状で冷えてしまっている場合には温めることによって血行を促進する
これが原則だと思います

体には傷ついた箇所を自分で治そうとする機能が備わっています
自然治癒能力というやつですね
傷ついた箇所を修復する為には血液中に含まれる栄養素をたっぷりと送り込んでやる必要があります
そこで脳からの指令で集中的に血液を送ろうとします
例えば捻挫したときにはその部分が腫れあがったりします
ある意味これは悪くなったというよりか、悪い箇所を修復しようという働きなんです
しかし困ったことに「それ行け!!」とばかりに血液の流れが集中すると疼いてしまうんです
夜に寝られないほど疼くのは嫌なものです
だからその疼きを抑える為に冷やすことにより血管を収縮させ血液の流れを抑えて
疼きを軽くしようとするのです
これが急性症状のときに冷やす主な理由です
(実はもっと他にいろいろな理由もありますが・・・・)

慢性症状のときは運動不足や冷えなどの理由で血管が収縮します
血液の流れが悪いと酸素や栄養素が送られないばかりか
老廃物の乳酸や二酸化炭素がたまりその箇所の機能が低下してしまいます
結果筋肉は硬くなりより血管を圧迫して血液の循環が悪くなります
このような悪循環を繰り返しているうちに
重だるい、鈍い痛みが生じてきます
これを改善する為には血管を拡張する必要があります
どうするかというと温めることによって血管を広げるわけです
例えばマッサージなんかで楽になるのは揉み解すことによって
血管が拡張するからです

ぎっくり腰で炎症をおこしているときに下手に揉み解すと翌日には起き上がれないこともあります
マッサージがだめだというわけではないんですが
よほど気をつけながらやらないとかえって傷口を広げる結果ともなりかねません

以前どんなときでも「氷で冷やせ」という方法を聞いて一度試してみたことがあります
そのときは疲れがたまって腸が冷えてしまったんだと思います
かなり苦しい思いをしたのですが
一度自分で試してみようと思い、冷蔵庫から氷を取り出してきて
その部分に当てて30分ぐらいそのままにしておきました
すると苦しさが段々増してきて救急車を呼ぼうかと思ったほどでした
あわててお風呂で温めるとかなり軽くなりました
理論と実践は必ずしも一致するものではないことを自分の体で体験しました
後日「氷で冷やす方法」を教えてくれた方にその話をすると
「やり方が悪いからだ!」と一蹴されました(涙
うううぅ 頑固なやつめ!

私は冷やして楽になれば冷やす、温めて楽になれば温める
こんな考え方をしています
極めていい加減な答え方かもしれませんが
体の要求することをしておいたら間違いないというのが自然だと思うんですが・・・・

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