余計なお世話!
整体師という職業には鋭い観察眼が必要です
体のちょっとした異常や変化に気づかなければなりません
そしてもうひとつ必要なのは見て見ぬ振りをすることかもしれません
ある程度経験をつむと体を見た瞬間にどこが悪いかわかることもあります
もちろん全部が全部というほどわかるわけではありませんが
初めてお見えになられた患者さんは住所・氏名を書いてもらっている間に
後姿を見てある程度見当をつけます
それから症状についてお話を伺うわけですが
症状とその人の体の歪みを照らし合わせて推論を立てます
そしてこちらからの疑問点を伺ったうえで施術のパターンをあらかた決めていきます
もちろん体を触りながら施術内容の修正はしますが
私がこの仕事を始めたときから多くの人の体を観察する習慣をつけました
道ですれ違った人の足の向きを見たり
前を歩いている人の肩の位置を見たり
電車に乗っているときはつり革を持っている人の重心がどこにあるか探したり
とにかく人を見る稽古をしました
人間面白いもので段々上達してくると
どうしても他人にそのことを伝えたい衝動に駆られます
しかしながらそれを実行するととんでもないことになってしまいます
道行く若い女性に「お嬢さん。。O脚になりかけていますね!」
「骨盤がずいぶんずれているみたいですけど、腸が圧迫されて便秘気味ではないですか?」
このような言葉をかけようものなら、往復ビンタのひとつも喰らわされることになるでしょう
場合によっては警察のご厄介になるかもしれません
教えてあげたいんですけどねェ
その気持ちをぐっとこらえて無表情で立ち去っていくのは辛いものです
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