体はひとつ
オステオパシーの創始者であるA.Tスティルはオステオパシーの理念を掲げています
そのなかに「体はひとつのユニットであり、自己調節・自己治癒力・健康維持能力をもっている。 また、構造と機能は相互に関与し合っている」ということがあります
体にはいろいろな器官があるわけですが
それぞれは相互に関係するということなんです
ウチに来られる患者さんは何らかの症状を抱えています
腰であったり、膝であったり、肩であったり
様々な箇所の症状を訴えられます
初めて来られる方はたいがい遠慮気味に一番痛いところのお話をされます
それはそれでいいんですが、一応いろんなことを聞いておきたいので
「それだけですか?他に何かあったら洗いざらい白状してくださいね(笑)」
などと警察の尋問のように尋ねたりすることもあります
私がそういうと決まって
「いや~じつは・・・・」とばかりにそれ以外の症状を訴えられます
なかには随分と胸に溜め込んでおられたのか
「今の仕事がイヤで・・・・」とか「姑と仲が悪くて・・・・」
なにやら人生相談のようなお話まで出てくるときもあります
私は細木和子さんのように上手くお答えすることもできませんが(笑
場合によってはこんな日常の些細な出来事ですら
その方も症状の原因となることもあります
それだけ人の心と体は不可分一体のもので切り離して考えることはできないのです
ましてや体の痛みについては全然離れた箇所であっても
まったく無関係ではないケースの方が多いと思います
だからその原因を探るのにはいろいろなことまで聞いておいた方がヒントになることが多いのです
例えば胃の調子が悪く、それが原因で足が痛んだり、腰が痛くなったりということもあるようです
それではどうして胃の調子が悪いのか・・・・となれば
「いや~実は上司と仲が悪くていじめられている」
なんてこともあるわけです
「この間やっと退院したばかりなのに、また違う病気で入院した」
というような話を聞いたことはありませんか?
「全然違う箇所の病気にかかってついてないなぁ~」
というのではなく
何らかの疾病にかかるということは
それだけその人の免疫力が落ちている状態では
他の病気にもかかりやすいということではないでしょうか?
バランスをとるということはとは心身ともに大事なことだと思います
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