好転反応
皆さんは整体や鍼などを受けた後に体がだるくなったり、熱を持ったりしてかえって体調が思わしくない状態になったことはありませんか?
こういう状態を好転反応あるいはめんけんといいます
我々の施術はあくまでも自然治癒能力を高め、その自然治癒能力が体を改善するに過ぎません
簡単に言うと我々が体の悪いところを直接治しているのではなく
その方自身の治す能力を引き出しているだけのことなのです
余談になりますが、患者さんお一人お一人持っている自然治癒能力には個人差があります
その能力が高い人はすぐにでも症状が改善することもありますが
逆にその能力が低い方はなかなかよくなるものではありません
私個人の見解としては「自然治癒能力」というのは「回復力」でもあり「生命力」そのものと考えております
いつも申し上げますが、普段から「生命力」(この場合「体力」といってもいいかもしれません)を養っておいた方がいいのはいうまでもありません
随分話が横道にそれてしまいましたが・・・・
私が施術した後一番気になるのは好転反応がどういう出方をするかです
翌日になって軽く患部にハリが出たり、けだるい感じになったりという程度であれば問題ないのですが
時には翌日に寝込んだりする方もおられます(極たまにですよ・・・ホント)
好転反応というのは回復する過程である意味必要なものとはいえ
寝込んだりするのはいやですよね
特にそういう方は施術する前からなんとなくわかるんです
長年のカンなんでしょうか?
だからできるだけきつい好転反応が出ないように加減をします
でも極たまに(くどい?)きつ~い反応が出てしまうことがあります
なぜきつい好転反応がでるかといえば
症状が重かったり、その方の体力的なものが一番の原因になるようです
やっていて嫌な予感がすると、翌日に電話して状態を確認するときもあります
私の手技は「オステオパシー」というものですが
施術そのものはきわめてソフトな方法です
それにもかかわらずそのような現象がおきることもあります
それについてオステオパシードクターのローレンス・ジョーンズ博士はこのように説明しています
「洗い流し」
治療の結果起こるのは血管拡張と代謝老廃物の洗い流しである
筋肉が緊張(凝っている)時には血液の流れが悪く、老廃物は蓄積し、そのため生理的な機能を抑制する
カウンターストレイン(オステオパシーの治療法のひとつ)により血液の流れが改善し、老廃物を洗い流してくれる
約25%~35%の患者は、治療後3~24時間以内に「風邪のような症状」または、かなり強い全身の筋痛を訴えるという
通常、この不快な症状は、発症後、1~48時間続いた後、自然に沈静する。代謝老廃物の量が、この若干毒性の化学物質を消散し、急速に代謝し、許容する患者の能力を一時期、越えてしまうと考えられる。
「カウンターストレイン オステオパシー技法の手引き」より
少し難しかったですかね?
ジョーンズ博士はまた「70%軽快する程度の最適を下廻る治療が望ましい」ともいわれています
要は加減をしなさいということですね
それなりに加減をしながら、最大限の効果を出さないといけない
いまさらながらに難しいものだと思います
誰だって早くよくなりたいけど、翌日にしんどい思いをするのはイヤなもんです
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