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2004/10/10

宿命のライバル

私が仕事をする上で最もやっかいな敵・・・・
それは「老化現象」です
単に怪我をしたのであれば自然治癒能力でだんだんとよくなっていくのですが
老化現象だけは止めようがありません

生物として生まれてきたものの宿命といってもよいでしょう
一般にDNAには120歳くらいは生きることができるように組み込まれているそうですが
その中に老化現象も組み込まれているという「プログラム説」と
その他の外的要素によって老化が起きるという「非プログラム説」
という学説があります

いずれにしても老化現象は不可避なものです

実際、ウチに来られる患者さんもその他の要因もあるのですが
老化現象と切り離して考えることはできません
かっこよく言えば老化現象と戦うわけなんですが
はっきりいってかなうはずもありません

私が使うオステオパシーの技術のみならず
各種療法、もちろん現代の医学でもこれだけは止めることはできません

老化現象によって痛みが出る
施術する→少し楽になる→また痛みが出る
正直に言うとこの繰り返しかもしれません

だから私は「治る」という言葉は使いたくありません
少なくとも私は「老化現象」に真っ向から挑めるほどの技術は持ち合わせていません

どうしても患者さんの努力を必要とします
ここまで申し上げたように老化は誰でもします
しかし実際の年齢以上に衰えてしまっている方はいませんか?
たとえば50歳の方でも60歳ぐらいに衰えてしまっている方はよくお見受けします
だからそれを本当の年齢の水準まで戻すことによって救われるケースも多いはずです
いつも申し上げることですが、我々は痛みを軽減することしかできません
そのときにこそそれぞれの方ができる努力(運動)をしていただいて
できるだけ実際の年齢に近づけることはできるはずです

「老化現象」は止めることはできませんが
上手に付き合うことはできると思うんですが・・・・

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