ぎっくり腰
これから気温が下がっていくと増えていくのが「ぎっくり腰」
「ぎっくり腰」とは急激におこる腰痛をいいます
腰椎の捻挫や周辺筋肉(筋膜)が傷ついたりすることによっておこります
先日も欧州では「魔女の一撃」という言いえて妙なるネーミングがつけられているとご紹介しましたが
まさに魔女に呪文をかけられたがごとく
さっきまで普通に動いていたのに
「あっ~(涙)」という呻き声とともに動けなくなります
実に恐ろしいものです・・・・
私自身も数回経験しましたが・・・・
言っておきますが、治し方を知っているからならないなんて都合のいい話はありませんョ(笑
どうしてぎっくり腰になったか?
状況を聞いてみると以外に重たい荷物を持ったから・・・・
というかたはほとんどいらっしゃいません
むしろ多いのは「歯を磨いていた」「くしゃみをした」「ズボンをはこうとした」「掃除機をかけていた」
このようなたいして力のいらない行為がきっかけでなる方のほうが圧倒的に多いようです
共通しておっしゃるのは「何であんなことぐらいで・・・???」
というセリフなんです
ぎっくり腰というのは何らかのきっかけで発症するものですが
実はそれ以前から充分に下地を作っていて
後はきっかけを待つだけ・・・・
というパターンが多いようです
要するに腰周辺の筋肉に疲労がたまった状態で過ごしていて
それがあるきっかけで爆発するようなものです
患者さんの体を触っていると、いつぎっくり腰になってもおかしくない方もおられます
しかしながら当の本人はそんなことにはまったく気づかず、涼しい顔をなさっています
多分こういうときが「天国」と「地獄」の境目なんでしょうね
まさに「知らぬが仏」ってところでしょう
そのまま疲労がたまり続けるとそのうち「地獄の苦しみ」を味わう可能性があるというわけです
それと不幸にも「地獄に落ちた方」・・・・
本当に痛くて歩くことすらできない方・・・・
ご注意ください!!
「早く病院に行かなきゃ」「今すぐ整体に行かないと」
これが更なる悲劇を生み出すことがあります
「ぎっくり腰」になった直後の筋肉は時として痙攣をおこすぐらいに緊張しています
そんな時不用意に体を動かすとさらに筋肉(筋膜)の傷が大きくなり
余計にひどくなるときもあります
だから歩けないほど痛いときは、まず安静にしていることが大事なのです
以前にある整形外科のお医者様がおっしゃってましたが
一番ぎっくり腰の症状を重くするのが
痛くて歩けないのに無理して車などで病院に行ったため
というのを聞いたことがあります
これではシャレになりません
笑うに笑えない話なんですが、これが現実でもあります
ウチでも電話で「歩けますか?」と必ず聞きます
「歩けないんですが、車で送ってもらいます」なんていわれると
「痛みがなくなってからきてください」といいます
別に漫才のやり取りをしているわけではありません
とても重要なことなんです
我々の施術でよくなるのは固まった筋肉をやわらげたり、骨格が歪んでいるのを元に戻すくらいなんです
間違っても傷ついた筋肉をその場で傷を治すなんて芸当はできはしません
それをお望みであれば、それこそ「魔女」のところにいっていただかないといけません
私はまだそういう呪文を知らないのです(笑
だから被害を最小限度に食い止める為にも2~3日安静にしていただきたいのです
そのときにもまだ筋肉の引きつれがあったり、骨格の歪みがあったりする場合には
私は必死で頑張ります
そうそう大事なことを忘れてました
統計的に(私の感覚の統計ですので信憑性はありませんが)
ぎっくり腰になるのはどうも午前中が多いように思うのですが・・・・
おそらく起き抜けの硬いからだを不用意に動かしたときになる方が多いです
できれば朝、目覚めに軽~くラジオ体操なんかやっていただくと
ぎっくり腰になる方も激減するのでは・・・・
などと思う今日この頃です
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コメント
はじめまして Hamaさんの所から来ました。
ぎっくり腰は、兄が経験しています。
仕事中でも無理をして、「痛い。」と言っております。
この記事を兄に見せて治るように頑張ります。
ありがとうございました。
投稿: kana | 2004/09/22 01:27
kanaさん はじめまして
お兄さんの場合疲労性の腰痛かもしれませんね
ご近所でいいところがあれば早く見てもらったほうがいいかもしれませんね
しかし一番大事なのは疲労性の場合「休む」ことと「普段からいい運動」をすることだと思います
「治療」という言葉がありますが
お医者さまでも我々でも「痛みの緩和」はできますが
体を鍛えて作り直すということはご自身の努力でしかできません
これが本当の「治療」だと思っています
どこかで痛みを軽くしてもらった後の努力が再発を防ぎます
投稿: ひろ | 2004/09/22 10:19
ひろさん、ありがとうございます。
この言葉を兄にきちんと伝えます。
本当に、ありがとうございました。
投稿: kana | 2004/09/28 02:01
ご丁寧にありがとうございます
1~2ヶ月やそこらでできるものではありませんが
1年以上かけてじっくり取り組めば体は変化していきます
きなが~~~く取り組むようにお伝えくださいませ
投稿: ひろ | 2004/09/28 12:50
ぎっくりではないんですが……
右腰だけ痛いです。
踊れないほどでもないので フラも社交ダンスもしてます。でも、なんか、重い石を持ってるみたいに感じます。
投稿: teru | 2008/12/10 19:21
寒くなって雨が降って・・・
悪い条件が続きますからねぇ
踊られるときは入念に準備体操を・・・
投稿: ひろ | 2008/12/10 19:25
前脛骨筋になぜテープを張るのか
投稿: うたまろ | 2009/02/22 18:28
突然ですが喧嘩骨法という武術をご存知ですか。なんでも骨法は、千年以上の歴史を誇る民族拳法だそうです。堀辺正史師範の「骨法の秘密」という本に、腰椎の椎間板修正法という方法が出てきます。腰を押してもらう方法と、自分で人さし指の先を見ながら体を回旋させる方法があります。骨法の活法術の一つです。
投稿: 農文協大好き | 2009/04/26 12:18
腰痛持ちの人達に言わせていただきます。あなたは腰というものを腰椎と骨盤だけとお思いではありませんか?それは違います。腰をこの二つの部分に閉じ込めるからこそ、腰に負担がかかるのです。腰は胸椎の8番辺りから下が腰です。そして肩甲骨も腰としてとらえれば腰の部分が広くなり、腰椎や骨盤の負担が減り腰痛も緩和されるはずです。ついでに胸椎8~12番から出る助骨も腰に加えてあげて下さい。
このように意識して腰を反ってみてください。胸椎の8番辺りから腰椎の2番辺りまでを後に反り、腰椎三番から仙椎の全部を前に反る様にして下さい。また肩甲骨をよせながら下げます。助骨の使い方は・・・研究中です。すみません。
どうしてこんなことが言えるのか。なぜなら腹腔の上端がこの辺りだからです。腰腹同量ですからね。
投稿: 農文協大好き | 2009/04/27 03:19
なるほどね 納得できるご意見です
農文協大好きさん
とてもレベルの高いご意見が多いようですが
せっかくですから体系的にまとめたものをご自身のサイトとして発表されてはいかがでしょう
単発的に他人のブログでチョロチョロ出すにはもったいないし、内容的に中途半端でかえって理解が得られないような気がします
それと一般人の腰痛をお持ちの方を相手にご説明されるのでしたら多少説明が専門的過ぎてわかりにくいような気もします
私自身はブツ切れの知識をご披露なさるよりもきちんとしたものを見てみたいのですが・・・
投稿: ひろ | 2009/04/27 08:13
なるほど。そのとうりですね。調子に乗り過ぎたようです。
混乱させてしまって申し訳ありませんでした。
自分の体のことで、あれこれ思い悩んでいますのでこのざまです。
でも相手していただいて本当に楽しかったです。感謝しています。考えがまとまとまりましたら、自分のブログで発表しますので、読んでください。ありがとうございました。
投稿: 農文協大好き | 2009/04/27 09:21
率直に申し上げますとコメントの内容も興味深く楽しかったです
ただ次第に間合いが近くなりすぎて、お互いの息が合わなくなったような感じがします
せっかくのご縁ですのでもう一度仕切りなおしてお付き合い願えれば幸いです
少なくとも私はそう感じております
昨日、日野晃先生の本を取り寄せてきました
また読み終えましたら、ここで感想をご報告するつもりです
そのときにはぜひコメントをお寄せください
投稿: ひろ | 2009/04/27 09:51