腰が曲がる
むかしからエビは長寿を喜ぶ縁起のいい食べ物といわれています
エビのように丸くなる=腰が曲がるほど長生きする
というのがいわれだそうです
しかし年がいって腰が曲がるのはありがたいことではありません
願わくば年を重ねてもシャキッとした姿勢でいたいものです
よく腰が曲がるのは骨が変形したせいだと思ってらっしゃる方も多いようです
これはきっと骨密度が低い為に変形しているに違いない・・・・
などと思ってせっせとカルシウムのサプリメントを服用なさっている方もおられることでしょう
カルシウムを摂取して骨密度を高めるのはいいことなんですが
これでは腰が曲がってくるのを防ぐことはできません
腰を曲げる真犯人は誰か?
それは大腰筋なんです
大腰筋については以前もご説明しましたがもう一度読み直していただきたいです
大腰筋は第十二胸椎椎体から大腿骨の小転子までついています
簡単に言うと腰骨から骨盤の内側を通って足の骨についています
この大腰筋がどうなるのかというと
老化現象で縮んでしまうのです
もともと太ももを上げたり、体を前に曲げる作用があるのですが
縮むことによって勝手に体が前に行ってしまいます
・・・・これが腰が曲がるということなのです
古くなったゴムを想像していただくとわかりやすいんですが
新しい間は伸縮性のあったゴムでも
古くなると硬くなって伸び縮みしなくなります
これと同様に伸縮性のなくなった大腰筋は上体を前に引っ張ってしまうのです
しかも硬くなりかけのときだとまだ鍛えなおすことによって伸縮性が蘇ることもありますが
縮みきった筋肉は鍛えることすら困難になってしまいます
実際現場でも施術を受けてマシになった方でもものの1週間もすれば元に戻ってしまい
むかしのように背筋を伸ばして歩くことはなかなか難しいようです
いつも申しますが整体を受けて痛みを軽減したりすることはある程度は可能なのですが
鍛えるということは一切できません
だから鍛えることすら困難になった方は施術してわずかな期間だけでも痛みを軽くしてあげることしかできないのです
しかも状態が悪ければそれすらしてあげられないときもあります
大腰筋が下に向かって引っ張られると当然腰骨も圧迫を受けます
そこから腰痛を伴うことは言うまでもありません
自分は腰が曲がってないよ・・・・とおっしゃる方
よ~く思い出してみてください
疲れたとき自然と「猫背」になっていませんか?
これも大腰筋が疲れて腰椎が引っ張られた状態なんです
しかし幸いなことに若い間は疲れていても休むことによってその状態から開放されます
つまり自然に治ってしまうのです
ところが1年1年年を重ねるに従って疲れが取れなくなったり、貯まりやすくなったりします
そしてついには大腰筋は伸びなくなって腰が曲がったままになるのです
笑ってられるうちはいいのですが
願わくば笑えなくなる前に鍛えておきたいものです
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